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『ってことがあったんですよ』
魈「そうか」
『もうずっと直らないですねぇ、これ』
魈「そうだな」
え、ちゃんと聞いてくれてる?いや、いいんだけど、聞いてなくても。
この世の全ては魈さまを中心に回ってるからね。うん。持論だけど。
今は魈さまと同じ夜叉の銅雀さんの寺にいる。今はもう亡き仙人だから、石像があるだけなんだけどな。
この寺は、なんだったか…平安?だっけ。そんな感じの奴が修復したから、以前の風通しの良すぎる廃れた寺から、綺麗な寺になった。
あいつは、凡人の癖に…えっと……うんたらかんたら天君とか名乗って、魈さまの妖魔退治の手間を増やしやがった。
偶然見つけた空達(なんやかんやあって俺も同行した)が魈さまに通報して、結果的にボコボコにしてやったんだけども。
そしたらなんか改心して、見事この寺を修復するだけの金を稼いで、その全てを修復に注ぎ込んだ。
割と人間やればできるよな。なんだっけ、YDK?ってやつ?
数分、そんなことに思いを馳せてたら、魈さまが俺に声をかけてきた。
魈「直らないものを無理に直そうとする必要は無い。お前はそれだけの事を経験してきた」
『……あっ、さっきの話ですか?』
魈「………」
なんだコイツ、みたいな目で見られる。すみません。
だって数分何も言わなかったから!もうこの会話は終わったものだと思って!
直らない、ってのは、さっきの胡桃サンに対する態度。
あの人自体が怖いわけじゃないんだけど…七七って子を追いかけ回してる姿を見てなければ、普通に接することができたはず。
本当に幼女趣味__まだ決まったわけじゃないけど___は無理。その現場を見た瞬間に吐き気がするぐらいには無理。
『胡桃サンにも悪いし、直ってくれると嬉しいんですけどね…』
魈「…お前ができる限りでいい。多かれ少なかれ、事情があることを彼女も察している筈だ」
『うーん…そうだといいですねぇ』
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アロ(プロフ) - ずっと探し求めていた作品です…!!体調を崩さないように投稿頑張ってください…!! (2022年3月6日 23時) (レス) @page37 id: bda0aa7754 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よつばし | 作成日時:2022年1月5日 11時