夜叉さんとこの蝶々II【原神】 (ページ21)

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『はぁ…子供って元気だな…』

刻晴「貴方、お年寄りみたいな事言うのね」

現在の時刻は夜8時半。さっき子供たちがお父さんお母さんに引き取られていって、密かに安心してたところだ。

釣りして見せたら「サメ釣って」だの「ウナギ食べたい」だの無茶振りをしてきて困った。そう、とても。

世界中の子育てママの強さを知って、尊敬ポイントが加算されたところで、休憩中らしい刻晴を見つけた。

そういや海灯祭の担当かなんかだったか？かなり忙しいって聞く。

そのまま流れで一緒に休憩してる。俺は疲れたよ…

『にしてもお前、休憩少ないんじゃねぇの？俺でも分かるぐらい外見からして疲れてるぞ』

刻晴「なっ、そんなはずはないわ！私は充分に休みながら仕事をしている…はずよ」

『フン、断言できるようになってから出直してくるんだな』

刻晴「ぐっ…」

どーせ凝光らへんにも注意されただろうに。大丈夫！って言ってこんな疲れた顔してんだったらバカとしか言えねぇなぁ。

できる限りの嘲笑で煽ってみると、七星の圧をかけながら睨んできた。おー、怖(笑)。

でも、睨むだけってことは言い返せないって事だ。図星か。

まぁ、どっかの旅人さんがどうにかしてくれるだろ。俺には関係ない。

子供たちと遊んで疲れた精神が癒えてきたから、座ってた階段から立ち上がる。

刻晴の方を見ると、うんうん唸ってた。自分のスケジュールから休憩時間を搾り出そうとしてるのかも。

多分無理だろうなぁ…

『ほらよ』

刻晴「なっ…なにこれ？」

『俺からのプレゼント♡』

刻晴「突然プレゼントなんて…気持ち悪…」

『おいテメェやるか？』

放り投げて渡したぬいぐるみ。小さくて、紐をつければ鞄に吊るしたりもできるやつだ。

デザインはデフォルメされた岩王帝君。つまり岩王帝君グッズ。今日はこれを鍾離先生に見せて話のネタにしようと思って持ってきた。

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