夜叉さんとこの蝶々II【原神】 (ページ13)

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海灯祭に花冠ページ13

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『花を編むのか？』

「そう！それで、両手ぐらいの大きさの輪っかにして……完成！」

『お〜！すげぇな花冠！だってこれ一本一本繋げてんだろ？固結びとかしないで…』

軽策荘の草原に座り込んで、さっき知り合った女の子の花冠作りを眺める。

親は仕事に行ってて、友達も予定が合わなかったらしい。1人で暇してたっぽかったから声かけたら、一緒に花冠作ろうって言われた。

俺そこまで器用じゃねぇんだけどなぁ。料理だって、飾り切りとか全然出来ねぇし。

「練習すれば簡単だよ！お兄さんもやろ！」

『えー難しそう…まぁ一回ぐらいやっといて損はないか』

「ミントは茎が長いから作りやすいんだよ」

『いや、ミントは流石に長すぎだろ」

女の子は、丁度良い長さで摘むから大丈夫！って言って遠くの方に生えてるミントを取りに行った。

おいおいミント舐めんなよ？君の身長ぐらいあるぞ。

てか摘める？握力足りる？結構しっかりしてると思うんだけど…

見に行ってみたら案の定摘めなくて困ってた。いつもどうやって集めてたのか訊くと「お父さんにやってもらってた」だそう。君のお父さん面倒見いいな。

『ちょっと尖ってる石とかで切れば、君でもいけると思うけど…まぁ今日は俺が摘むから』

「うん、分かった！」

『どんぐらいの長さ？』

「えっとねぇ…これぐらいかな」

上から全体の三分の一ぐらいのところを指差す女の子。大体その辺で折って、これで良いか確認すると、跳んで喜ばれた。そんな嬉しい？

次はあれ！と言って近くのミントに駆けていく。元気だなぁ。

『これ何本ぐらいいるんだ？』

「うーん、3本ぐらいかなぁ？」

『多分俺失敗するから、倍摘んどくかぁ』

「じゃあ、あそこに生えてる3本も摘もう！」

『配置がトリックフラワーくせぇ…』

3本の内1本はトリックフラワーだった。やっぱな。

女の子がいるから戦えない。とりあえず抱えて山の上に逃げた。

女の子は大喜びだった。飛んでるみたい！って。君が楽しいなら良かったよ…

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