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甘雨「できましたよ。熱いので気をつけてくださいね」
蝴蝶さんに完成したたまご粥を見せると、ずっと下を向いていた顔が上がり、目が輝いた。
甘くないご飯、と呟いている。もしかして、今まで甘い料理しか食べさせてもらえなかったのかもしれない。
これは一応後で降魔大聖に連絡しておこう。伝えたところで何か起きるという訳ではないけど、些細なこともいつかは役に立つかもしれない。
蝴蝶さんの食いつきは凄まじく、あっという間にお皿が空になった。
食器を下げて、蝴蝶さんを自分のベッドに連れて行く。今日は床で寝ることになりそうだけど、いつものことだから特に不備は無いだろう。
私を差し置いてベッドを使うのが申し訳ないらしく、躊躇っていたので、明日は朝早くに仕事があるから自然に目が覚める床で寝たい、と嘘をついた。
明日の朝になればバレてしまうけれど、今寝かせることができればそれでいい。
目が覚めると、右半身に違和感を感じた。
視線を移すと、私の右腕にしがみついている蝴蝶さんが確認できた。
夜、暗いうえにいつもと違う場所で不安になったのだろうか。結局2人揃って床で寝ることになってしまった。
私の腕に頭を押し付けてすやすやと寝息を立てている姿は可愛らしく、思わずニコニコと頬が緩む。
起き上がるのも名残惜しいので、しばらく眺めていると、蝴蝶さんが目を覚ました。
慌てて起き上がり、顔を真っ赤にして謝る姿を見て、また頬が緩んでしまう。
『ごっ、ごめんなさい！初対面、なのに…！』
甘雨「いいんですよ。私、蝴蝶さんと仲良くなりたいんです。私のこと、「甘雨」と呼び捨てて呼んでください」
『年上の方、を、よびすて…なんて…』
甘雨「その方が「友達」みたいでしょう？」
『…うぅ』
小さく「かんう」と呼んでくれたのを聞いて、胸がいっぱいになる。これが母性というものなのだろうか。
甘雨「ふふ、なんですか？蝴蝶さん」
『…ありがとう』
この日のことは、日記にかなりの長文で残した。
いつか、成長した蝴蝶さんと話す時が来たら、これを話のネタにしよう。
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春奈 - イラストもお話の構成も好きすぎて好きです(?)絵を描いてほしい…!!!まじで語彙力消えます (2022年12月13日 18時) (
レス) @page31 id: ebc2548563 (このIDを非表示/違反報告)
彩弥 Ayami(プロフ) - 初コメ失礼します…！検路怪跡、私もつい先程クリアしました…！！魈くんほんと今回やばそうだったからマジで不安で…。脱出してるときのムービーマジで涙が止まらんくて…私もフーティエと同じ状態でしたw (2022年6月6日 19時) (レス) id: ea9a1583d4 (このIDを非表示/違反報告)
もなかじゃんぼ - 主人公の口調らぶ。BLじゃないのにこんな面白いと感じた作品初めてです。らぶ (2022年4月17日 18時) (レス) id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よつばし | 作成日時：2022年4月5日 12時
