鷹の目の心Ⅲ (ページ6)

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鷹の目の決断ページ6

ミアが手術室にはいってから、5時間が経過しようとしていた。

ルフィは手術室のまえで正座したまま動かなかった。
ミホークも、近くのベンチに座ったままだ。

ロビン
「あの2人、ずっとあのままなのね」

ウソップ
「ま、まあ鷹の目は分かるが..なんでルフィまでああなってるんだ？」

ナミ
「何言ってんの！ミアは私たちの大切な仲間よ！あんたもほら、そこ座ってなさいよ！」

ナミはウソップをペシペシ叩く。

サンジ
「ほら、お前ら飯できたぞ。サニー号に戻れ」

サンジはルフィたちにも声をかけるが、2人は動こうとしなかった。

ルフィ
「いらねぇ！俺はここであいつを待ってる！」

ミホーク
「...」

その後、さらに8時間が経過したときだった。
手術中のランプが消えて、ローが手術室から出てきた。

ルフィ
「...！！トラ男！どうなったんだ！！」

ミホークも立ち上がるが、ローの顔色は良くない。

ルフィ
「ま、まさかお前...」

ロー
「成功といえば成功だ。だが、思っていた以上に身体へのダメージがデカい。
寿命1年が、3年に伸びたと言ったところだ」

ミホーク
「2年か」

ゾロ
「完治するって訳じゃねェのか？」

ゾロはベンチに腰掛けたまま問いかけた。

ロー
「その予定だったが、俺の技術をもってしてもそれは不可能だ。出来るとすれば、天竜人の研究資料を元にやるしかねえ。」

ルフィはグッと唇を噛んだ。

ルフィ
「ちくしょう！俺には...何もできねえのかよ...」

ナミ
「ルフィ...」

ルフィ
「天竜人に傷つけられて、故郷もみんな失って、海軍に追われて命が危ねえなんて...！
アイツは...何も悪くねえじゃねえか！」

ルフィは悔しさを露わにした。

チョッパー
「すまねえ、俺がもっと早く気づいてやってれば...」

チョッパーも、手術室から出てくると申し訳なさそうに謝った。

ロー
「進行がもう少し早くても遅くても気づけなかった。トニー屋、お前の手があって助かった」

チョッパー
「...でも、ミアは...」

チョッパーも俯いてしまった。

ベポ
「キャプテン！どの部屋に運ぶ？まだ麻酔は切れてないみたいだ」

ロー
「一番広い部屋に運んでやれ。それと鷹の目、決断しろ」

ミホーク
「何の話だ？」

ローは手袋を外すと、一呼吸あけた。