鷹の目の心Ⅲ (ページ38)

今日:35 hit、昨日:4 hit、合計:84,624 hit

真の能力ページ38

ギィンッ！

激しい剣のぶつかり合い。

藤虎もミホークも一歩も引かない。

藤虎
「鷹の目の...あんたさんは自身で傷つけた娘を迎えに来たんですかい...？
どんな理由があれ、ミアは深く傷ついていやしたよ」

ミホーク
「.....貴様には関係のないことだ」

藤虎
「そうはいきやせんな。ミアはあっしの部下。今となっちゃあ、海賊に逆戻りかもしれやせんが....」

藤虎は遠くへ飛んでいくサニー号の気配を感じながら、ため息をつく。

藤虎
「ミアは、海軍にあるべき存在じゃあないことも、あっしはよくわかっていやすが....。
あの子を傷つけたのは、我々海軍と世界政府でございやすから....。しかし、ミアがそれでも留まり続けていたのは囚われている仲間の為。
そんな優しい心を持った子を、政府は道具のように扱う」

ミホーク
「何が言いたい？」

藤虎
「....あの子を闇から救えるのは鷹の目の....あんたさんだけだ。ただ、あっしにも立場がございやす。
大将として、ここで大人しく見過ごすわけにはいきやせん」

ミホーク
「この俺を倒すと言うのか？やってみろ！」

その後も、軍艦の上で激しい斬り合いと剣劇が続いた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ザッバーーーン！！

海面に着地したサニー号。

サボ
「おお！すごいなこの船！」

フランキー
「あったりめーだ！俺様が作ったスーパーな船だぜ！」

ナミ
「いたた...全員いる？ミアは？」

ロビン
「無事よ」

チョッパー
「ウソップ！ルフィ！大丈夫かああ」

ルフィ・ウソップ
「いてえ....」

怪我の痛みに悶えるルフィとウソップ。

ミアは、飛んできた方角をじっと眺めていた。

ミホークはなぜ、ここに来たのか。

ここに、来てくれたのか。

サンジ
「ミアちゃん、平気かい？」

『サンジ....ありがとう。それより前はごめん...』

サンジ
「気にすんな！ミアちゃん」

サンジは笑ってミアを許し、ポンポンと頭を撫でた。

サンジ
「この船に乗ってる連中は、この前のことなんか気にしちゃいないさ」

ゾロ
「ミア。お前に話がある。」

サンジ
「おぉい！このマリモ頭！ミアちゃんを口説こうなんぞ1000年早えぞ！」

ゾロ
「誰が口説くか！！このぐるまゆが！」

『話って？』

ゾロ
「鷹の目のことだ。お前の耳にも入れといてやるよ」