鷹の目の心Ⅲ (ページ4)

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宿主
「こちらのお部屋です」

外から何やら話し声と物音が聞こえた。

ガチャ...

ルフィ
「トラ男～！ミア～！元気だったかぁー！？」

2人の間の沈黙を破ったのはルフィだった。

ナミ
「声がでかいのよあんたは！」

ゾロ
「...よぉ。」

ルフィ、ナミ、ゾロが入ってきた。

『ルフィ...ナミ、ゾロ！本当に来てくれたんだ...ほかのみんなは？』

ルフィ
「心配すんな！みんないるぞ！」

ナミ
「大勢で動くと目立つから、私たちだけで来たのよ」

ロー
「それはそうと麦わら屋。今大事な話をしてたんだ。少し黙ってろ」

ローはルフィを睨むと、再びミアを見つめる。

ゾロ
「ただ事じゃなさそうだな。で、なんだってんだ」

ゾロは気怠そうに尋ね、ドカッと空いている椅子に座った。

ロー
「...こいつの身体は、これ以上酷使すればあと1年ももたずに死ぬ」

ストレートにローはそう言い放った。

ルフィ
「...！？な、何言ってんだよトラ男！悪い冗談はやめろって！」

ロー
「冗談なんかじゃねェ。こいつは今まで散々傷を負って、その分自身の治癒力に甘えてきたんだろう。
こいつの細胞活動は既に限界を迎えてる」

ナミ
「ちょ、ちょっと待ってよ！今こんなにピンピンしてるのよ？」

『そうだよ！私だってそんなこといわれても...』

ロー
「信じられねェってんなら、ここでお前にでかい切り傷をつけてやろうか？
....回復しきれずに、お前は死ぬ。」

その場にいた一同は、言葉を失った。

ゾロ
「なんとかする手があるのか？」

ロー
「俺のオペで、今ならギリギリなんとかしてやれるかもしれねェ。ただ、確信はない」

ルフィ
「トラ男！そんなヤベエ状態なのか！？ミアは、大丈夫なのか！？」

ルフィはローをブンブン振り回した。

ロー
「おいよせ！...ただ、俺が勝手にこの女に手を出せば、ある男が黙っちゃいないだろうな」

ゾロ
「鷹の目か」

ナミ
「...まあ、そうよね」

ロー
「それと、本人の意思の確認だ。突然のことで整理がつかないだろうがよく考えろ。ミア屋」

小さい頃から剣術を習い、戦い、傷つき、当たり前のように治っていた。
それが自分たちの寿命を縮めているなんてことは考えたこともなかった。

(私は...このままじゃ死ぬ...？)

ミアは首を横に振った。
そんなことはあってはならなかった...。

『私は受けたい！そんな理由で死ぬなんて嫌だ！』

ロー
「よく言った。あとは保護者の同意だな」