鷹の目の心Ⅲ (ページ16)

今日:17 hit、昨日:44 hit、合計:84,650 hit

・ページ16

ナミ
「ミア！私たちのことがわからないの！？！？」

ナミはミアに声をかけるが、その顔つきは鋭く、まるで別人のようだ。

ブルック
「無駄ですよ...きっと、我々のことは...」

チョッパー
「ミア！！俺たちのこと忘れちまったのか！？」

『耳障りだ...海賊共！』

ミアが剣を振り上げると、ブルックは必死にその剣を受け止めた。

そうでもしなければ、サニー号は真っ二つにされていただろう。

ブルック
「ぐっ...なんて力...」

ウソップ
「とりあえず拘束するぞ！緑星...！」

ウソップが構えると、ミアはブルックから離れ、ウソップの腹部へ鋭く殴り込んだ。

ウソップ
「かっ...！」

ナミ
「ウソップーー！！」

チョッパー
「やめてくれミアー！俺たち仲間だろ！？」

チョッパーは駆け寄り、ミアを止めようと必死に叫んだ。

『海賊なんぞと仲間になった覚えはない。貴様ら海賊は悪だ。正義の名のもとに....貴様らを...』

ミアは今一度、剣を振り上げる。

ロビン
「六輪咲き(セイスフルール)！！」

ロビンは能力でミアの身体に手を咲かせ、動きを封じる。

『小賢しい...！』

カッ...！

ミアは覇気を剥き出しにした。

ロビン
「うっ...なんて覇気...！」

能力を解かれ、ロビンはその場に膝をついてしまった。

『邪魔をするな...!』

ミアがロビンに近づこうとすると、それを制止する手が伸びる。

ボロボロになりながらも、サンジはミアの前に立ちはだかる。

サンジ
「ミアちゃん...！やめてくれ！こんなこと...！」

『貴様から先に死にたいのか？』

冷めた目で、ミアはサンジを見上げた。
その目にはサンジなど映っては居なかった。

ただ命令に従っているだけ。

サンジはその怒りの矛先を、遠くから近づいてくる軍艦に向けた。

サンジ
「アイツら....！許さねえ...！」

サンジがよそ見をしている隙に、ミアは刀を水平に振るう。

間一髪、サンジは避けるが前髪を数ミリ切られる。

サンジ
「うっ..あぶねぇ！ロビンちゃん...」

ザッと飛び退き、ロビンの身を心配する。

『よそ見をする余裕があるのか？』

ミアは剣を構え、今にも再びサンジに飛びかかりそうだ。