鷹の目の心Ⅲ (ページ15)

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その数時間前。

ルフィたちはとある島に停泊していた。

サンジ
「えーっと、これと...よし、食材はこれで準備できてるな」

ウソップ
「あと戻ってきてないのは...やっぱりルフィたちか」

島で買い出しを終えたサンジたちだったが、ルフィとゾロがまだ戻ってこない。

ブルック
「あのお二人が一緒だといつ戻ってくるか....ヨホホ」

ナミ
「ホントだわ！まったく...」

チョッパー
「ゾロが迷子になってないといいけどなあ」

ロビン
「あり得ない話でもないわね」

ウソップ
「それにしてもルフィ、まだミアを助けようとしてるのか？」

ナミ
「そうみたいよ。もう身柄は海軍の手の内にあるっていうのに...。
まだ、力尽くで取り返そうとしないだけ助かるわ」

チョッパー
「うぅ....ミア....」

チョッパーが涙を浮かべたそのときだった。

ドーーン！

大きな砲撃音と共に、サニー号は大きく波に揺られた。

一同
「「うわっ！！！！」」

サンジ
「くっ...海軍か！まずいぞまだルフィたちが戻ってねえってのに！」

フランキー
「とにかく持ち堪えるしかねえ！ウソップ！頼んだぜ！」

狙撃手のウソップに合図を出すと、ウソップはゴーグルをつけて軍艦をよく観察する。

ウソップ
「ん....！？お、おい！軍艦にミアが乗ってるぞ！？」

フランキー
「なにぃ！？本当かそりゃあ！」

ウソップ
「海兵の格好しちゃいるが...あれは間違いなくミアだ！」

そこには、白い衣を纏い鋭い目でこちらを見据えるミアの姿があった。

ナミ
「なんで海軍に...！」

ロビン
「世界政府がやりかねないことよ。恐らくミアは...くまと同じように....」

ナミ
「そんな...！」

サンジ
「ゆるさねぇ....！」

サンジは空中歩行でサニー号を一歩踏み出した。

ザッ....

サンジ
「ぐっ....！？」

ドゴォ！！

すると目の前に、ミアが現れ島の海岸まで吹っ飛ばされてしまった。

チョッパー
「サンジ！！」

フランキー
「やっぱり海軍の手先に...！」

ミアはサニー号に着地すると、麦わらの一味を見渡した。

『麦わらの一味だな？拘束し、連行する』

ゆっくりと刀を抜き、その切っ先をナミたちに向けた。