守る剣 ページ7
数日後、ようやく体の痛みが取れ、ミアは身体を動かし始めていた。
『まだ万全じゃないけど、動かないよりはマシかな』
愛刀・
廊下を抜け、大きな扉を開くと薄暗い風景が広がっている。
しばらく歩き、林を抜けると何かの鳴き声が聞こえる。
ヒューマンドリル
「キキッ！ギャー！」
ヒヒたちは騒ぎ立てると、ミアを取り囲んだ。
『武器を持つ動物ねぇ..そりゃ厄介そうだね』
ミアは意識を集中させ、カッと目を見開いた。
ゴオオ！
地鳴りのようなものが響き、ヒヒたちはバタバタと倒れた。
『さあ、残りの連中さっさとかかって来な。こんなとこで立ち止まってるわけにはいかないんだ！』
ミアが剣を振り上げると、まだかろうじて立っていたヒヒも怖じ気付き、ヒーヒーと林の中へ走っていった。
『...はあ。剣使う前に逃げられたんじゃ話になんないよ』
ミアは、刀を鞘に収めた。
ミホーク
「覇王色の覇気か」
『！？』
突然声をかけられ、肩を震わせる。
『鷹の目！いるなら声くらいかけてよ！』
ミホーク
「...お前の力を見てみたくなってな。興味が湧いた」
『世界最強にそういわれたら...照れるじゃんか...//』
ミアはちょっと嬉しくてにんまりと頬を緩ませた。
ミホーク
「俺が相手になってやろう」
ミホークは黒刀に手を伸ばした。
『！？...いいの？』
ミホーク
「来ないのならば、こちらから行くぞ」
ザッ！
ミホークは地面を蹴り、ミアへと大きな刃を振り下ろした。
キンッ！
ミアも慌てて刀を抜くと、黒刀を受け止めた。
(鍔迫り合いは負ける...！)
直感すると、後ろへ跳ね退き刃を外した。
しかし、間髪入れずミホークは下から上へと黒刀を振り抜く。
(...なっ!)
斬撃が飛んでくる。こんなもの食らったらタダでは済まない。
反射的に伏せて、攻撃をかわす。
黒刀を振り抜いたばかりのミホークに向け、今度はこちらから攻撃を仕掛ける。
ミホーク
「ほう...」
『せあ！』
ミアが剣を振り下ろすと、いとも簡単にいなされる。
そのいなしかたが妙に美しく、柔らかな手つきだった。
まるで雲を斬っているかのような...。
そんなことをふと思い、ハッとして振り向くが、喉元に刃を突きつけられてしまう。
ミアは、敗北してしまった。
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3aIgtBqf0I85qPx(プロフ) - こちらこそよろしくお願いします！ (2019年9月5日 23時) (
レス) id: 55e009e6c9 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - ありがとうございます！！毎日そこそこ更新できたらと思ってますので、これからもよろしくお願いします！ (2019年9月5日 23時) (レス) id: 05347d2a10 (このIDを非表示/違反報告)
3aIgtBqf0I85qPx(プロフ) - 初めまして！読ませていただきました！とても面白い作品で見てて楽しいです！ミホークの小説は数が少ないのでそうだから投稿してくださってありがとうございます！これからも頑張ってください！！楽しみに読ませてもらいます！！ (2019年9月5日 23時) (レス) id: 55e009e6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四葉 | 作成日時：2019年9月5日 11時
