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『ミホー.....ク....』
(助けてなんて言わない...ずっとずっと迷惑ばっかりかけて....私なんて置いて...行って...)
ぎゅっと目を閉じると、ミホークの優しい言葉1つ1つが脳裏をよぎる。
いつもミアを思う言葉をくれるミホーク。
その言葉の真意も、彼の心も未だにわからないまま...。
トウガ
「取引の内容だが...俺は、お前の黒刀・夜が欲しい」
ニヤリと笑うと、トウガはミアを突き出した。
トウガ
「この女と、交換ってのはどうだ?」
身体のあちこちから出血し、ボロボロになったミアを見つめ、ミホークは帽子を深くかぶり直しミホークは一歩踏み出した。
ゾロ
「鷹の目!?」
ミホーク
「....いいだろう。」
(!?ミホーク!何を...!)
『だ...!私...なんか!』
言葉がうまく出て来ず、ミアは痛みを堪えて意識を保つのが精一杯だった。
ゾロ
「鷹の目!お前正気か!?」
ミホーク
「他に今、ミアを救う手立てはない。
この黒刀は、例え虫ケラ共の手に落ちようともその力を発揮することはない」
トウガ
「いい判断だ鷹の目。だが、お前にとってこの女はそんなに大切なのか...?
孤高に生きるお前が、誰かのために剣を捨てるような真似は誰もが驚く行為だ」
ミホーク
「それが貴様と何の関係がある?
渡せ。貴様の話は余りにも冗長だ」
ザクッ....!
ミホークは黒刀を抜き、トウガの前まで歩みを進めると、地面にその刃を突き立てた。
ゾロ
(あいつ...本気か!?)
『ミホーク...だめ...』
トウガ
「潔いな。フハハ」
トウガは血まみれの部下を踏み潰し、黒刀に手をつけた。
トウガ
「これが黒刀・夜...!」
右手に持つ黒刀の重みとその美しさに魅せられ満足したトウガは、左手に持っていたミアをゾロに向かって投げ飛ばした。
ブンッ!
ゾロ
「あぶねぇ!...っと!」
ズザザザザッ!
スライディングしながらなんとかミアを受け止めたゾロは、その出血量に驚いた。
ゾロ
「なんだよこの血の量は!...おい鷹の目!急がねェとやべェぞ!」
ミホークはネックレスを手に持つと、黒刀を構えるトウガに向き合った。
ゾロ
「まさか....お前それ...!」
かつてゾロが、東の海のバラティエで戦った時に使った小さな刃。
ミホーク
「貴様のような者に、黒刀は扱えん。恥を知れ...!」
ミホークは、地面を踏み込みトウガへと向かった。
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3aIgtBqf0I85qPx(プロフ) - こちらこそよろしくお願いします! (2019年9月5日 23時) (レス) id: 55e009e6c9 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - ありがとうございます!!毎日そこそこ更新できたらと思ってますので、これからもよろしくお願いします! (2019年9月5日 23時) (レス) id: 05347d2a10 (このIDを非表示/違反報告)
3aIgtBqf0I85qPx(プロフ) - 初めまして!読ませていただきました!とても面白い作品で見てて楽しいです!ミホークの小説は数が少ないのでそうだから投稿してくださってありがとうございます!これからも頑張ってください!!楽しみに読ませてもらいます!! (2019年9月5日 23時) (レス) id: 55e009e6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:四葉 | 作成日時:2019年9月5日 11時