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スタッ
ミホークはミアを棺船に降ろした。
ミアは、溢れ出しそうな涙を堪えた。
『ごめんねミホーク！ありがとう...！私大丈夫だから..！』
ミホーク
「俺の力になりたいと、お前は言っていたな。
俺の言ったことを気にして為したいことから目を逸らすのは弱者のする事だ。」
ミアはグッと唇を噛んだ。
『ルフィ
「おめえ、仲間殺されちまったんだろ？
それで、諦めきれんのかよ。自分の仲間に手ェ出した海軍を、許せるのか？」』
(許せない...許したくない...)
『ミホーク
「過去を悔いて何になる。たとえお前の目的が、海軍を滅ぼすことだとしても、達成されてもお前の仲間たちは救われん。」』
(そう...救われない...みんな、死んでしまった...)
2人の意見はどちらも正しいと思う。
正しい選択肢が分からず、どちらでもない道を選んだ。
ミホークといれば、辛い過去も忘れられるから...。
でもそれは、「逃げ道」だったのかもしれない。
(私はもともと、剣豪になりたかったわけじゃ...ない)
『でも..私1人じゃ海軍には敵わない...！
結局、仲間1人も守れなかった！』
堪えていた涙が頬を伝い、棺船を濡らす。
選ぶべき、目指す道。
正しい選択をしようとすればするほど、目の前に靄がかかり見えなくなる。
ミホーク
「己の心に嘘をついてまでなりたいものなど、小さなことだ。
言ったはずだ。俺の隣に立ちたければ、強くなれと。
今のお前では到底俺には敵うまい...。」
『じゃあどうしろっていうのさ！』
ミアはミホークの胸板をドンと叩いた。
ゴツゴツとした筋肉に覆われて、ビクともしない。
全てが、この人に敵わない。
『私は強くなんてないから...ミホークみたいには生きられないよ...』
足元から崩れそうになった時、ミホークはミアをそっと抱きとめた。
ミホーク
「ミア、今もお前は1人なのか？」
『....ミホーク？』
じんわりとした温かい体温が、冷え切った心に染み入る。
ミホーク
「1人で背負う必要などない。言ったはずだ。
どんな事が起ころうとも、守り抜くのが俺の役目だと。」
ミホークは子供をあやすようにそっと頭を撫でた。
ミホーク
「...この俺にも、『守りたいもの』ができるとはな」
フッと笑うと、懐かしそうな顔をした。
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3aIgtBqf0I85qPx(プロフ) - こちらこそよろしくお願いします！ (2019年9月5日 23時) (
レス) id: 55e009e6c9 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - ありがとうございます！！毎日そこそこ更新できたらと思ってますので、これからもよろしくお願いします！ (2019年9月5日 23時) (レス) id: 05347d2a10 (このIDを非表示/違反報告)
3aIgtBqf0I85qPx(プロフ) - 初めまして！読ませていただきました！とても面白い作品で見てて楽しいです！ミホークの小説は数が少ないのでそうだから投稿してくださってありがとうございます！これからも頑張ってください！！楽しみに読ませてもらいます！！ (2019年9月5日 23時) (レス) id: 55e009e6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四葉 | 作成日時：2019年9月5日 11時
