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約束/luz ページ13

「ねぇ、おねえちゃん。


おおきくなったらけっこんしよう!」


「結婚?んー、大きくなったらね!」


「うん!おれ、おねえちゃんをまもれるくらい


つよくて、かっこいいおとこになるよ!」



「ふふ、楽しみにしてるね。」



「うん!だからね、________!」





あぁ、あれはいつの話だっただろうか。よく、面倒をみていた隣の家の男の子、確か彼が小学1年生で私が高校1年生だったと思う。とてもいい子だった。


ふと、夢に見た、昔の思い出を思い出す。

「あのあとわたしが大学の近くに

引っ越したんだよね…。」

そう、あの会話の後から、一度も会うことなく、急な親の転勤で私は引っ越してしまった。私は目指していた大学のすぐ近くだったから、快く受け入れた。友人と離れるのは辛かったけれど。とにかく、はじめてのことばかりで忙殺されていたのだ。家族のなかで私だけがあの子の家の人達に別れの挨拶をできずにいた。最後にあの子は何と言っていただろうか。忘れてしまったし、これから知ることもきっとないだろう。


あのとき16歳だった私はもう28。7歳だったあの子は19歳だ。時の早さに驚きつつ、年をとっている事実に、思わず落胆する。もう、お姉ちゃんどころかお姉さんすら、苦しくなってしまっている。


「勉強して、夢叶えて大学教授になったのに

結婚もできずもうすぐで三十路。」

世の中は厳しいなぁ、と愚痴をこぼし、

出勤のために用意を始めた。








「本日の講義はここまで。」


そういうと、途端にガヤガヤと声が聞こえる。久しぶりに、午前に2コマとも講義が入っていたため、いささか忙しかったように思える。


講義に使用したものなどをささっとまとめ、研究室へ向かう。今日はゼミがないので、昼食をとったら、研究に打ち込もう。



出勤途中のコンビニで買ったパンを完食し、研究の準備に取りかかっていると、ドアをノックする音が聞こえた。生徒による、さっきの講義の質問だろうか。


「どうぞ」



「失礼します。」


そう言って入ってきたのは生徒らしくリュックを背負った見覚えのない者。つまりは私の講義を受けていないであろう生徒のようだ。それも、非常に顔が整った。





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夜兎月(プロフ) - 胡桃さん» ありがとうございます。光栄です。受験生ですので数ヶ月お待ちいただけますと幸いです。更新を再開した際にはまたよろしくお願い致します! (2020年10月25日 23時) (レス) id: 7d287da9d4 (このIDを非表示/違反報告)
胡桃 - 神すぎる!!更新頑張ってください!! (2020年10月20日 16時) (レス) id: b54d2dadf8 (このIDを非表示/違反報告)
夜兎月(プロフ) - 雨上がりのcrewさん» そう言っていただけると、嬉しい限りです!ありがとうございます。頑張ります。 (2019年7月28日 23時) (レス) id: 6fff1bcc40 (このIDを非表示/違反報告)
雨上がりのcrew(プロフ) - すごい。。。この作品私得←これからも更新頑張ってください!! (2019年7月28日 12時) (レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)
夜兎月(プロフ) - みゃーさん» ありがとうございます!頑張ります。 (2017年7月22日 20時) (レス) id: e9eec8a170 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜兎月 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年6月6日 20時

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