検索窓
今日:13 hit、昨日:27 hit、合計:128,030 hit

ぱーと155 ページ10

*碧川(諸伏)side*

警察庁に着く前に
真乃ちゃんに確かめたいことがあった…。
昨日零が嬉しそうな顔をしていて
それが真乃ちゃんに関係していることはわかっている。
だから、それを聞き出したい…。
松田と零とは違って、俺が知り合ったのはつい最近…。
まだ全然知らないことばかりだから…。




唯『そうだよなぁ
真乃ちゃんは高校生だから、友達との時間も大切だよなぁ』

『ふふっ…
気にしないでいいよ…
あの3人はもちろん大事で大切で大好きだけど…
唯くん達も大事で大切で大好きだから…』



……これは無意識なのかな?
この子は…欲しい言葉をくれる。
思わず…口元が緩んだ。




唯『……そうだ、昨日のサンドイッチ美味しかったよ!!』

『本当?よかった…』

唯『その時さ、零が凄く機嫌よかったんだ
真乃ちゃん何かした?』

『っ…///!?』




ああ…その顔…。
零がさせたの?それとも…
そんな顔されたら聞かずにはいられなくなった。




唯『……そんな真っ赤な顔しちゃって…何された?』

『え…っと……私には何でそんな事したかわからないけど…
零くんは…額にキス…した…』

唯『!!……へぇ〜…そっか…
それ…松田見てたんだよな?』

『……まぁ…』

唯『その後どうなった?』

『……あ…
めちゃくちゃおでこを服の袖で擦られて
同じ場所に同じことを…された…』

唯『……ははっ…
……松田に怒られたでしょ?』

『う…ん……』

唯『俺もちょっと…いや、結構怒ってるかも…』

『へ?』

唯『あまり隙見せないで、真乃ちゃん…
俺も…同じことしちゃいそうになるから…』

『わっ…』




隣を歩いていた真乃ちゃんの手を引いて
俺の腕の中に閉じ込めるかのように
ギュウッと抱きしめた。




『み…みんな変だ…
皆は…幸せになって…
大好きな人と結婚して…子供ができて…
これから幸せになるんだよ…』

唯『うん……
でもさ…その相手が真乃ちゃんがいいって言ったら…?』

『わ…たしには…無理だよ…
嫌いとかじゃない…
皆大好き…
でも……そういう好きは…今は考えられない…』




今は……か…。
じゃあ…時間をかければ脈ありってことか…
腕の中の真乃ちゃんの顔を覗き込むと
真っ赤な顔をして震えていた。
ちょっとやり過ぎたかな…




唯『少しずつ俺の事も知っていって…
真乃ちゃんにとって、俺が言うそういう好きじゃないとしても
俺にとって…真乃ちゃんは特別なことには変わりないから…』

ぱーと156→←ぱーと154



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (323 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1216人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ユナ@前垢消えた(プロフ) - 更新頑張ってください!! (6月6日 2時) (レス) @page14 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
popo(プロフ) - 更新応援してます!頑張ってください!! (2022年12月30日 23時) (レス) @page14 id: b53f6e36c7 (このIDを非表示/違反報告)
sana(プロフ) - とても面白いです!更新待ってます! (2022年8月11日 23時) (レス) @page14 id: 83c3d3b159 (このIDを非表示/違反報告)
天然石 - 早く更新してほしい (2021年8月28日 21時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
Skyririp - とても面白かったです!ぜひ続きを頑張って下さい! (2021年7月11日 11時) (レス) id: 306a3481c4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:櫻木千雪 | 作成日時:2018年9月23日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。