私は神様に好かれてないかもしれない…。【名探偵コナン】

ぱーと143 ページ48

『んぅ………ん?
え……………っ!?』




神様、これはなんの仕打ちですか…
目の前に陣平くんの整った顔が…
何故彼の腕の中にいるんですか!?




?『んんぅ………』




!?
後ろから声!?
振り向こうにも陣平くんの腕のせいで
身動きが……
すると腰の辺りをギューッとされた。
何とか陣平くんの腕から
抜け出して起き上がると、
もう1人腰に巻きついていた腕は




『景光くんかい……』




え、何この状況。
私途中寝落ちしたんだよね、記憶無いし。
昨日あれだけどんちゃん騒ぎしてたのに
テーブルの上は全く散らかっていない。
代わりにA4の用紙が置かれていて
綺麗な文字が書かれていた。




"真乃へ
俺と伊達と萩原は帰る。
俺は朝から警察庁に顔出すからな。
で、景光が全然起きなくてだな
変装もせずに連れ出せないから
コイツは置いていく。
松田も景光も真乃に抱きついたまま起きないから
そのままにさせてもらった
すまないな。
景光には後でLINE見ろって言っておいてくれ。
あと、昨日の今日だ。
何あるかわからないから、学校行く時は気をつけろよ。 降谷零"




『…………全部片付けていってくれたんだー…
さすが零くんと航くん』




研二くんのあの酔い方じゃ
彼はおそらく何もしてないと思う、うん。
…………さてと…朝ごはん作りますか。









景『んん……』

松『ふぁー』

『あ、起きた?おはよ』

景『…………おはよう、真乃ちゃん』

『その間は……』

景『いや、松田はいつもこんないい思いしてるんだなぁーって…』

『?』

松『………諸伏、それを言ったところで
こいつは理解してないから』

景『あーあ
前途多難だな、俺ら』

松『俺はお前らとは違う
100歩先を進んでる』

景『何んだよ、腹立つな』

『……………あのー、なんの話してるか
知らないけど…朝ごはん出来たから
早く顔洗ってきて』

松『へいへい』

景『はーい!!』



普通に接していただろうか…私…
2人が起きて私と視線を合わせた瞬間、
なんだか…朝起きた時の目の前の陣平くんの寝顔とか
2人の腕の体温とか感触とかがリアルに蘇った。
心臓がうるさい…




『……いやいや…ダメだって私…
……まぁ…ときめくぐらいなら…いいのかな…』

ぱーと144→←ぱーと142

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す