私は神様に好かれてないかもしれない…。【名探偵コナン】

ぱーと106 ページ11

*松田side*


真乃から一方的に電話が切れた後、俺は車をぶっ飛ばした。
降谷程ではないが…
つーか、唯くんって誰だよ
アイツの口から知らない男の名前とかが出ると無性に腹が立つ…
………は?
いや、なんだそれ…
これじゃあまるで俺が…




松『あああ!!!!くそっ!!』




イライラしつつ店の前に着くとそこには白鳥、高木
佐藤と現場検証をしに行っていたガキ5人と爺さんがいて
その中には真乃と変装した諸伏がいた。
とりあえずは文句を言ってやる…



松『お前な、人の返事聞く前に電話切る癖止めろ!!』

『うわぁ、ごめんなさい…』

松『……はぁ…とりあえず間に合ったか…』

白『松田くん、何かあったのかい?』

松『店の中に爆弾を仕掛けたっていうガセネタで
警察をおびき出しして、お前らが店内の爆弾を探している間に
本物の爆弾はこの車に仕掛けられてる…
店の外に避難させられた大勢の客の陰に隠れてな…』

高『えぇ!?』

松『とりあえずお前らは近づくんじゃねぇ―ぞ
おら、ガキ共もあっち行け』




そう言って真乃やガキ共を離れた場所へと連れていく。
だが、真乃は反して俺の隣に立っている訳で…。
諸伏の奴、真乃のことちゃんと捕まえとけよ…。




松『……こっから離れろつっただろ』

『ちゃんと私が知ってる通りなのか不安だから…
爆弾は、車のドアを開けると安全ピンが外れて
もう一度開けて外に出ようとすると着火する仕掛けになってる…はず…』

松『んじゃあ、扉開けたままで解体すればいいだろう
だからお前もあっちに…』

『……防護服を着てない人に爆弾解体とか不安でしかない…
それにこの先本当に何があるかわからない…
少しずつだけれど知っている内容からズレが出ているから…』

松『……はぁ…お前俺と心中する覚悟でもあんのか?』

『……あります』

松『!!』

『でも…予測不能な事が起こっても、私は絶対に陣平くん達を死なせない…』




コイツ…本気で言ってんのか?
冗談で言ったつもりだった…俺がもしもの事があったときに一緒に死ぬ覚悟があるのかと…。
真っ直ぐな目ではっきりと言われた『あります』という言葉。
ああ…コイツはこういう奴だった…。
俺が何言ったって聞かない…自分の事は後回し…他の奴の事しか考えない…。
だから放っておけねーし、ちゃんと守ってやらなきゃって思う…。




……好き…なんだな…

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