保護者と先生《Ren.M》 (ページ31)

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31.康二の行動ページ31

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向井 Side

向井『俺話してもいい？』

『ん。』

向井『…まずまた嘘つかれたことほんまに傷ついた。
俺、すぐ怒らんようにする。Aのお話ちゃんと聞くから…これからほんまのこと言って？』

『康二…ごめんなさい…』

向井『ん。ええよ。
で、、、Aは…あの人のこと好きなん？』

『…うん…
ダメってわかってるのに…
どんどん好きになっちゃうのが怖くて…』

俺はどうするのが正解なのか分からん。
好きな気持ちを否定するのも違う。

向井『A…俺が決めることやないし、俺が口出しできる立場やないけど…人を好きになるのに間違えとかはないと思うで？』

『えっ？』

向井『だって、好きなもんは好きやもん。
先生と保護者という関係という問題もあるけど…
好きなもんは好き。それはしゃーないことやない？』

俺も何言ってるかわかんない。
でも、少しでも元気になって欲しくて…

向井『なぁ！…ほんまに好きなら…後悔しないように行動せい！』

『後悔しないように…』

向井『それに、たくさん泣いたから目。
腫れぼったくなるで！！！ほら、仕事どうなるか分からんけど…とりあえず休も？俺、どんな答えも受け入れる！絶対に否定せんよ！だから！まず休も？』

クビになる可能性は大。
だけど、まずは休んで欲しい。

横になったAを
見て俺はどうするのが正解か考えた。

向井『分からん』

ホンマにわからん。
泣いたまま寝ているA。
涙を拭き取って俺も横になった。