教育実習生と生徒《Ren.M》 (ページ34)

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阿部先生の家で蓮のこと…蓮のお母さんに言われたこと全て話した。そして咄嗟に私の彼氏！って言ってしまったことも…

阿部『なるほどね…
でも、卒業したらいいと思うけど目黒のお母さんに言われたら、普通に接することできないよね。』

『蓮も傷つけて…私もう…』

阿部『泣かなくていいんだよ？今は会えなくてもきっと目黒は迎えに行くと思うよ』

『えっ？』

阿部『目黒は今は傷ついてもきっと諦めない男。
サッカーでも諦めず試合してたから。バカでも諦め悪い人だよ。目黒は大学にいってがんばる。A先生も4月から先生として頑張る。頑張ればきっと会えるよ。』

阿部先生の一言一言の言葉が心に刺さった。
蓮はきっと探しに来る。私はその日から信じることにした。

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数日後。
私は引っ越した。
連絡先も消した。というか私の番号も変えた。
連絡先があったら、きっと思い出して連絡したくなるから。

蓮の荷物は家に持ってきてはすぐに蓮のお母さんが取りに来てた。だから蓮の荷物はひとつも無かった。
新しい生活が始まる。

不安だけど夢が叶うんだから。

『いってきます』

玄関に蓮と一緒に撮った写真。
私の部屋のカーテンにはお揃いのパーカー。
思い出は物になってるものがある。それは捨てられないし、そんなことできない。だから飾ってた。それくらいなら大丈夫って思ってたから