教育実習生と生徒《Ren.M》 (ページ11)

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11 個人授業ページ11

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球技大会は土曜日。
テストはその前の日。しかも私の担当の英語も。ある日の朝阿部先生から『目黒の英語見てあげて。』と。

そして…

放課後。

目黒『じゃあ、A先生。教えて？』

『じゃあ、英語の授業しますね！』

2人だけの授業が始まった。
最初からきちんと教えてあげても理解がなかなか…

そしてようやくいまのところまで来たと思った時間は8:30。しかも夜の。

目黒『A先生分かりやすいね。』

『ほんと？？？』

目黒『ほんとほんと。ってか、連絡しても返事来ないんだけどなんで？』

『私も忙しいの…』

目黒『誕生日の日をロック番号にするなんてな？笑』

『やめてよもぉ…///』

目黒『A先生って彼氏いるの？』

『えっ…』

目黒『いないの？どっち？』

『目黒くんには関係ないでしょ…』

目黒『質問には答えなさい。Aちゃん？』

椅子から立ち上がろうとしたら、目の前に目黒くんが立つし、抜けようと思っても抜けられない。椅子の背もたれのところに両手で目黒くんがつかんでいるから距離もめちゃくちゃ近い。

『…彼氏…いない…』

目黒『ほんと？』

『うん…』

目黒『…ねえ…勉強もだけどさ、俺、A先生のことも勉強したい。』

『えっ？どういうこと…？』

目黒『こういうこと』

ほっぺたにキスされた。
すると『明日がんばるから』と言って準備してた。

目黒『気をつけて帰ってね。』

キスされたの初めて。
ほっぺにされたこと自体初めて。
もとから目黒くんとの、距離は他の生徒より近かったけど〝A先生。教えて？〟と言われてから
〝キス〟をしてきた時点で距離がおかしい。