ウ ソ《Ren.N》

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◎雨

そして今日も学校。
雨の中急いで向かった。でも大雨だったから、傘を指してもスカートもブラウスもびちょ濡れ。





『最悪…』



永瀬『Aハンカチ！』



『えっあっ…うん』









傘についてる雨を少しでも取ろうと思ってバサバサしてると走ってくる男子たち。しかもその勢いで泥がめちゃくちゃ跳ねてる。男子たちだけならまだしも…私も泥つくなんて…









『最悪…』



永瀬『まじついてねーじゃん笑』



『ほんとだよ…ﾊｧ…』



永瀬『ため息禁止。お前は馬鹿みたいに明るいんだからため息ダメ。ほら、下着も見えてるし。』



『えっ？！うそ！』



永瀬『はい。俺のセーター。』



『廉は寒くないの？』



永瀬『お前のえっ ち な下着色んなやつに見られてるより全然いいわ！アホ。ほら、水で顔についてる泥落として教室行くぞ！』









廉のセーターはブカブカ。
でも、暖かいセーターだった。









永瀬『にしても今日運悪すぎやろ！』



『私に言わないでよ。』









こんな会話をしながら廊下を歩く私たち。
すると廉がいきなり止まり『どうしたの？』と聞くと思いっきりぎゅっとしてきた。









『ちょっ…！見られる！』



永瀬『幸運おすそ分け。』









ドSな廉は意地悪すぎるけど、
直接いわずどこか遠回りして言ってくる廉。遠回りしても伝わるよ。廉。

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