聴こえない彼...《Ren.N》2

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手術当日...。









廉『なんでいるん？』



廉パパ『今日手術だと聞いてたからな。』



廉『そう。』



廉パパ『Aちゃんは？』



廉『...。』



医師『永瀬さん。まもなく手術ですが...ご準備はよろしいですか？』









俺のおかんが通訳して...おれは






いいです






と答えた。









.









手術がまもなく始まる...。









廉ママ『廉！頑張ってね！』



廉『おう。』



医師『じゃあ。そろそろ行きましょう。』









俺は頷いた。









だけどなぜか動かない。









医師たちの視線の先を見ると...。









.









はぁはぁ言いながら、走ってきてくれた...。









.









『廉。はぁ...。ごめんね。遅くなって。』




廉『A。来てくれたんだな。』




『ちゃんと...ﾊｧ...来たから...ﾊｧ...手術...がんばってね！』




廉『おう。』









話なんて今はどうでもいい。









とりあえずAがいると思ったら、頑張れる気がする。









正直怖いけど、頑張りたい。









手術後...。









目を覚ましたら、となりでウトウトしているA。









俺は優しくトントンとしたら...。








目を大きくして、









『大丈夫？！辛い？眠い？』




廉『大丈夫やて。』




『よかった。』




廉『おう。』




『手術の結果は、1週間後に出るって。だから、1週間後にまた病院来て！だって...。』




廉『えっ？来てって？』




『明日から退院できるよ！』




廉『ほんまに？！』




『うん！』




廉『やった！』




『明日10時に迎えに行くから、そのあとデートしよ？』




廉『えっ？』




『話したいことも沢山あるし...。』




廉『ん。わかった。明日...迎え待ってるな。』




『うん！』









俺達は約束をした。

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