聴こえない彼...《Ren.N》

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You Side






私の目の前にイケメンがきた。






小学6年生の頃‘ 永瀬廉 ’というやつ。






彼はかっこよくて、頭も良くて天才。





だけど、彼は







“ 耳が聴こえない ”人だ。



でも別に、耳が聴こえないからと言って特別扱いしてるわけじゃない。


ただ
彼と仲良くなりたくて手話も頑張って覚えた。









廉『なぁなぁ！帰りお前ん家のパン食べたいんやけど…。ええか？』

『もちろん！いいよ！』









私は中学になると廉に告白してくる女子達を見かけるようになり、私の心はモヤモヤする。









ボーッとしていると…









廉『ん？どうしたん？』

『えっ？あっ…ううん！大丈夫だよ！』

廉『そ？』









この気持ちはなんだろうな。









ﾁｬﾗｰﾝ









優太『おじゃましまーす！おっ！廉！来てたんだな！』

廉『おう！』









優太も来てしまうとほんと騒がしくなる。









そんなことも楽しいけどね！









廉『A。また優太寝てるで？』

『はぁ...。』

廉『なぁ、』

『なに？』

廉『今度...夏祭り一緒に行かへん？ふたりで...。』

『えっ...？』









寝ている優太には気づかれない。









耳が聞こえない。喋れないから。









廉『だめ？』

『えっ...あっ...。ううん！いいよ！』

廉『じゃあ、浴衣着てこいよ？』

『えっ？！いやだ！』

廉『あほっ！夏祭りに着ないでいつ着るん？』

『たしかに...』









えっ...廉？









どんどん近づく廉。









手話で









‘ 約束やからな？ ’









イケメンすぎる彼に見とれてしまった。

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