聴こえない彼...《Ren.N》

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『ついた！』









Aのパン屋さんに着いた。









優太『おばさん！いつもの！』









やっぱり行き慣れてるな。









ん？









『廉くんは、なんのパン好き？』

廉《メロンパン》

『分かったっ！優太の隣に座ってて？』









ﾄﾝﾄﾝ









優太『廉！こいこい！』









パンを待っていると...。









『お待たせしました！優太は、チョココロネ！廉くんは、メロンパンね？』

優太『あざーっす！』

廉『ありがとう。』

『あっ！それ、ありがとうの手話でしょ？』









俺は頷くと









『やった！あっ！廉くん前住んでたのどこ？』

廉《おおさか》

『あぁーーー！なるほどね！』

優太『ん？どこどこ？』

『日本地図見てきなさい！』









俺は優太も含めAと話してると本当の俺になれる。









そして心から笑える大切な場所になったんや。









夕方5:30









『優太！帰って！』

優太『zzz』

廉《寝てるけどどうするん？》

『んー。まぁいつもの事だし。あっ！』



《廉くんは？時間大丈夫？》

廉《大丈夫やで。》

『よかった！』

廉《A。また今度ふたりで会いたい。遊ばない？》

『私でいいの？！』









俺は頷くと...









『やったぁーー！！』









また抱きついてくる。









《ふたりのときだけでいいから...手話教えて欲しいなー！》









普段めんどくさくて手話教えてーとか言われないけど、こいつは違う。









Aは、大丈夫。









廉《ええよ？その代わりビシバシ教えたるわな！》

『えぇーーー嫌だぁー笑』









ほんまに飽きひん。Aといたら本当の俺が出せる。ほんまにありがとう。

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