47，指導者の望む世界 ページ48
「愚かな。この病のせいで、私は両親から一度も抱きしめられたことがない。心通わせた友人も、想いを寄せた人も、心すら反射させ私の元から離れていった⋯⋯」
誰にも触れられず、誰からも触れられない。
本温も、感蝕も、想像さえできない。
そんな個性を彼は憎み、呪った。
永遠の孤独に苦しめられ
彼は無個性に死ぬほど焦がれるようになった
「すべてを反射する私は、
自ら死を選ぶこともできない。
コントロールできない、個性
全ては苦しみを生むだけ⋯⋯
そして、人類は
体も心も深化する個性に押しつぶされる…！」
さらに浮き上がるフレクトが
ダウンしているAの方へ向かう。
それに気づいたAも体を休めている暇はなく、
ダッと正面へ駆けだした。
「(攻撃しても反射されるなら、
インパクトの瞬間だけ、個性を使わずに…っ！)」
フルカウルを解除し、素手でフレクトに殴りかかる。
だが、その衝撃を反射鏡のようなものが吸収し、
フレクトの拳へと宿る
「(くそっ、個性に反応して
反射されるわけじゃないのか！)」
途端にフレクトの拳がAの腹部へめりこむ。
「かはっ！！」
重なる反射のすさまじい衝撃に
吹っ飛ばされ床に叩きつけられた。
相手が強ければ強いほどフレクトは無敵になる。
非常に厄介な、難しい敵だった。
痺れる体を無理やり起こしてAは地下に
つながるシステムがある扉へと全速力で向かう。
「(スピードで振りきって、システムへ!)」
しかし、フレクトは指一本動かさず排除にかかる
「私は私を否定する」
フレクトは装置のスイッチを脳波で起動させた。
その直後、周囲の壁から次々とレーザー砲がせり出し、
Aめがけて発射される
「っ！！」
「"個性"という病を、この世から消し去る」
フレクトが装着している装願から反射鏡ようなものが
外れて浮遊し、空中にピタリと並んだ。
フレクトがその前で、両手を広げると
「純粋なる人類を滅亡から救うのだ⋯⋯!」
レーザー砲が反射鏡に向かって放れた。
反射したレーザーが乱舞し、
避けきれないAの体を無残に貫く
「がっ!!」
頭から落下し、力なく倒れこむAから
溢れる血。
「哀れな⋯⋯」
フレクトはそう呟きながら、
反射鏡のようなものを自らの装置に戻し、
手を掲げすべてのモニターを起動する。
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無希(ナキ)(プロフ) - ナギサさん» ぬぅええええありがとうございます！！！ナギサ様もイラストを描かれるんですね、気になります…！！小説も読んで下さり、嬉しいです！読みやすさなどはいつも心がけていたので、そう言って頂けるなんて幸せです！これからも頑張りますね！本当にありがとございました！ (10月15日 19時) (
レス) id: 35a497e8fb (このIDを非表示/違反報告)
ナギサ(プロフ) - 小説もそうなんですが、なんというか読んでて気持ちいいというか言葉がストンと入ってくるのでとても読みやすいです!!!!これからもよろしくお願いします!!!! (10月10日 20時) (レス) id: f18589988d (このIDを非表示/違反報告)
ナギサ(プロフ) - う…控えめに言って最高です…（泣）というか画力上がってませんか!?私もイラストとか描いたりするんですが、ナキさんの描き方がめちゃくちゃ憧れです…✨立ち絵とか凄いなぁと毎度毎度驚かされてます!!!! (10月10日 20時) (レス) @page1 id: f18589988d (このIDを非表示/違反報告)
無希(ナキ)(プロフ) - Nana62600さん» ありがとうございます！更新がしばらくできずすいません…どうにか続きが書けるよう精進しますので今しばらくお待ち下さい (2022年7月5日 18時) (レス) id: 15f8c458bb (このIDを非表示/違反報告)
Nana62600(プロフ) - 更新ずっと待ってます！！！ (2022年7月1日 16時) (レス) id: 4e174f0a48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無希(ナキ)
| 作成日時：2022年3月5日 16時
