62，今度は_____ ページ14
「日本で勝手にヒーローしてろ」
「…っ！」
向こうを向いたロディの肩にいるピノを見て、
私はハッとした。
ピノは私を見ながら必死に涙を我慢していたのだ。
「…っ嫌だ」
「は？…っちょ、おい。なんで泣い…」
ロディの言葉を最後まで聞かず、私は彼に抱きついた
「…っまた、会いに来る。絶対に来る。
私はロディに会えて良かったって…
そう思ったから……！」
体を震わせ、涙声で言うAに釣られ
ロディも視界がにじむ
「…俺もだ、(人2)」
そう言いながらロディも松葉杖を放し、
Aを抱きしめ返す
「けど、二度と来んな」
「どうして…っ」
「俺が」
ロディはAから離れ、
しっかりと目を見てこう言った
「今度は俺が、お前に会いに行く」
「…え？」
「言ったろ？どっちも手に入れてやるって」
優しく微笑んでいたロディは
Aの手を取り、手の甲に口付けを落とす
「み°！？」
「あ、そっか。日本じゃ珍しいんだっけな
こっちじゃ挨拶みてぇなもんだから、癖でつい」
顔を真っ赤にして驚くAの反応を見て笑った
「…挨拶？あ、そっか挨拶かー！びっくりしたー！」
恥ずかしさを隠すように
挙動不審になるAを見たロディは
鈍感なやつ…と、少し不服そうにしながらも
同時に意地悪心が芽生えてしまった。
握っていたAの手を引き自分の方に引き寄せると、
彼女の耳元でロディは呟く
「___覚悟しとけよ、ヒーロー？」
「そ、それってどういう…」
Aが彼の真意を問おうとしたその時だった
「こんのクソ(人2)がぁあ！！」
「べふぅっ！？」
脳天に拳骨をくらったAは
勢いよく地面にめり込んだ
「いつまでチンタラしてんだクソボケが！殺すぞ！」
いやもうこれオーバーキルですって
「(人1)、飛行機に乗り遅れちまうぞ」
Aとロディの別れに割って入ってきた爆豪と轟は
密かにロディに対し鋭い視線を向けた。
まるで牽制するかのような視線に、
ロディが苦笑いをしながら肩をすくめる
「人気者のヒーローは辛いねぇ」
「いてて…」
「さっさと歩けクソが！」
「かっちゃん私への扱いが雑…」
爆豪に無理やり腕を引かれるAは
ズキズキ痛む頭をさする
「ロディ…またね」
「おう、元気でな。せいぜい待っとけ、(人2)」
姿が見えなくなるその最後まで
微笑みながら手を振ってくれたロディとは
こうして別れを告げたのであった。
手の甲へのキスの意味。
それは尊敬と愛おしく思う敬愛の証。
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無希(ナキ)(プロフ) - 坦々麺さん» また遊びに来てくださったんですね！！ありがとうございます！土下座)ロディに会えたら良いですね…大号泣不可避は間違い無いでしょうね…！映画で感じた感動からも、ロディの存在の素晴らしさを感じますよね！ (1月29日 21時) (
レス) id: f7eb5ad982 (このIDを非表示/違反報告)
坦々麺(プロフ) - 映画を見返してて思わずまた見に来ちゃいました。ロディまた会える時が来たら大号泣不可避ですね (1月21日 23時) (レス) @page18 id: 14a944a4f2 (このIDを非表示/違反報告)
無希(ナキ)(プロフ) - メイさん» 全部読んでくださったんですか！？貴重なお時間なのに遊びにきてくださって大変ありがたき幸せです…！ありがとうございます、まだまだがんばりますぞー！温かいコメント本当にありがとうございました！ (11月19日 16時) (レス) id: 35a497e8fb (このIDを非表示/違反報告)
メイ - すっごく面白くてこれ関連全部読んじゃいました、、、更新大変だと思いますが頑張ってください！！ (10月30日 20時) (レス) id: befb0f92fd (このIDを非表示/違反報告)
無希(ナキ)(プロフ) - 神楽さん» うおおおお何回も読んで下さって、神楽様の貴重な時間を使って下さってありがとうございます！！！また面白いと言っていただけるよう頑張りますね！！暖かいコメント本当にありがとうございました！ (10月5日 20時) (レス) id: 35a497e8fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無希(ナキ)
| 作成日時：2023年9月24日 13時
