50，世界か家族か。 ページ2
「俺はしがないチンピラだ⋯ヒーローのおまえみたいに、全部守る、なんてことはできねぇ⋯
世界と家族。二つに一つしかねーなら、
どっちか取るしかねえんだよ⋯」
その悲壮な声色に、私は何も言えなかった。
世界か家族か、どちらを選んでも
責める事はできない。
それほど重い天秤だ。
ロディが一番大事なものを
失くしたくない気持ちは痛いほどにわかる。
わかるからこそ、辛かった。
「俺のオヤジも、そうだったんだろ⋯⋯」
睨みながらそう言って、自分の元に
近づいてくるロディに、フレクトが満足げに微笑む。
「そう、君の父親であるエディ・ソウルは、
人類救済爆弾の開発に協力してくれた」
Aがハッとし、
さっき聞いたアランの音声を思い出す。
___(エディ・ソウルが命に代えて作ってくれた、その爆弾の解除キーで、どうか世界を救ってほしい)
ロディはその時にようやく全てを理解したのだ。
父親がヒューマライズに入らざるを得なかった事を。
そして、父親はすでに亡くなっているという事実を。
「なにが協力だ。俺ら家族を
人質にして言う事聞かせたんじゃねえか」
「おかげで彼は正しい選択ができた。
そして、君も父親と同じだ。
愛するものを守るために正しい選択をした。私も同じ。
私は人類を愛したからこそ、この計画を選択した⋯」
彼らの言葉を聞きながらも
Aは立ち上がろうとするが、血で滑ってしまう。
それでも止めねばと這いずりながら言った。
「ロディ…っやめて、嫌だよっこんなの…！」
諦めるわけにはいかない切実な声に、
ロディは小さく首を振る。
「諦めどきだぜ、ヒーロー。
人はこうやって裏切られていくんだ。
俺もそうだ、いつものことさ。
嘆くことねーだろ」
どんな言葉も、今のロディには通らない。
「(人2)はよくやった。頑張ってくれたんだ。
誰も(人2)を責めるヤツなんかいねーさ」
「私は…っ」
Aが言葉を言いかけた時
あることに気づいた
「…？」
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無希(ナキ)(プロフ) - 坦々麺さん» また遊びに来てくださったんですね！！ありがとうございます！土下座)ロディに会えたら良いですね…大号泣不可避は間違い無いでしょうね…！映画で感じた感動からも、ロディの存在の素晴らしさを感じますよね！ (1月29日 21時) (
レス) id: f7eb5ad982 (このIDを非表示/違反報告)
坦々麺(プロフ) - 映画を見返してて思わずまた見に来ちゃいました。ロディまた会える時が来たら大号泣不可避ですね (1月21日 23時) (レス) @page18 id: 14a944a4f2 (このIDを非表示/違反報告)
無希(ナキ)(プロフ) - メイさん» 全部読んでくださったんですか！？貴重なお時間なのに遊びにきてくださって大変ありがたき幸せです…！ありがとうございます、まだまだがんばりますぞー！温かいコメント本当にありがとうございました！ (11月19日 16時) (レス) id: 35a497e8fb (このIDを非表示/違反報告)
メイ - すっごく面白くてこれ関連全部読んじゃいました、、、更新大変だと思いますが頑張ってください！！ (10月30日 20時) (レス) id: befb0f92fd (このIDを非表示/違反報告)
無希(ナキ)(プロフ) - 神楽さん» うおおおお何回も読んで下さって、神楽様の貴重な時間を使って下さってありがとうございます！！！また面白いと言っていただけるよう頑張りますね！！暖かいコメント本当にありがとうございました！ (10月5日 20時) (レス) id: 35a497e8fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無希(ナキ)
| 作成日時：2023年9月24日 13時
