The disaster of Keito (ページ16)

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いざ、冒険の海へ… ページ16

侑李side

その日はとっても楽しく過ごしていたんだ。

宏太が「あれ乗ろうよ。」って言ったのが、ホテルの13階から落下するあのアトラクション。

最初ぎゃあぎゃあ言って反対していた何人かも、大人しく列に並んでいた。

ホテルの中で説明を聞き、内部を歩いて行く。

そしてついに僕たちがエレベーターに乗る番が来た。

座ってベルトを着ける。僕の右隣は涼介、涼介の隣がけいてぃー。

２列目には大ちゃん、ゆうてぃー、雄也の順。

最後列に宏太、いのちゃん、ヒカって並んでた。

異変が起きたのは上昇して…落ちるときだった。

けいてぃーはこの手の絶叫マシンは平気だったし、さっきまで１回転するジェットコースターにだって乗っていた。

なのに…この時だけは違ったんだ。

終わって降りる時、気を失いかけてたから…。

涼介「圭人っ…けーと？おい、しっかりしろっ。」

あれだけ怖がっていた涼介が、周りに気を遣って小声でけいてぃーに声を掛ける。

他のメンバーもけいてぃーの元へ寄ってきた。

慧「過呼吸…起こしてるよ。」

裕翔「圭人、震えてる…寒くない？」

雄也「俺、背負うよ。」

キャストが寄ってきたけど、大ちゃんが「大丈夫です。本当に大丈夫ですから。」と、遠ざけてくれた。

みんなでけいてぃーを囲むようにして、その場を離れた。