歌声16 ページ19
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「A!どう、ウタの見せた夢。」
お姉ちゃんが私に話しかけたとたん、また場所が変わる。此処は···
エレジアの浜辺だ。······お姉ちゃんと私が再会した、砂浜。
「···なんで、夢を見せたの?」
私はお姉ちゃんに問いかけてみる。お姉ちゃんはにこっと笑って、こう言った。
「Aがウタを怒らせたから。」と。
私はその言葉に反応する。どこでお姉ちゃんを怒らせてしまったのか。
「ごめんね、お姉ちゃん。私、どうして怒らせちゃったかわかんない···」
私が素直に聞くとお姉ちゃんがゆっくりと私の方へ歩いてきた。私は反射的に足を退けてしまう。
······しまった、ウタが怒ることしちゃった!!
「どうしてだと思う?A。」
ウタがそう言い私の両手を半ば力強くとる。私は痛さに顔を歪め、「やめて、ウタっ!」と言った。
ウタは手に更に力を込め、私に向かって叫んだ。
「ウタのこと、まだ完全に姉だと思ってないからウタってたまに呼ぶ。」
手に更に更に力が込められる。いたい、いや、いたい!!
「すぐに倒される。」
う、お姉ちゃんが正気の定まらない目で私の目を見た。
「まだ少しルフィを信じたいと思ってる!!」
手から嫌な音が聞こえる。
私は自分のために一生懸命叫んだ。
「お姉ちゃん、ごめ、ごめんなさい!!私、もうしないから、痛っ、ごめんなさい!!」
お姉ちゃんがパッと手を離す。
私は息を切らしてお姉ちゃんを見つめる。
······許してもらえた、かな?ッ、痛い···骨にヒビ入ってそう···
お姉ちゃんが私を見る。私がほっとしたのもつかの間、お姉ちゃんは奇声をあげながら自らの髪をぐしゃぐしゃと掻き乱し始めた。
私はゾッとしてお姉ちゃんを見る。すると、お姉ちゃんが話し出した。
「今度は、今度はッ!!!自分のこと考えた!!自分の身の安全のために!!!ああああっ、ウタ、ウタのことだけ考えてればいいのッ!!!Aは四六時中、ずっとずうっと、ウタのことだけ考えてればいいのッ!!!!!」
話すと言うより、叫んでいた。
私は少し怖がりながらお姉ちゃんの頭を撫でた。
お姉ちゃんが私の肩を掴んで私を投げ飛ばし、「歌わなくちゃ、」と呟き始めた。
「ウタが何回言っても理解できない悪いAに歌ってあげる。」
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よっしー(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます😭今のところ、他のキャラがいいとの意見がないので、ローさん落ちの予定です😊更新不定期ですが、辛抱強く待ってくれると嬉しいです!!🙇♀ありがとうございます!!😆 (2023年3月16日 18時) (レス) id: 7220e5d2f1 (このIDを非表示/違反報告)
よっしー(プロフ) - クロノトさん» 分かります!😌そこにみんな惚れてるんですよね…多分☺️ (2023年3月16日 17時) (レス) id: 7220e5d2f1 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説はトラファルガーローオチですか?できればトラファルガーローオチでお願い出来ますか?続き頑張ってください。応援してます。 (2023年3月15日 21時) (レス) @page47 id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
クロノト(プロフ) - ウタ本当に曇らせ出来た理由が自己中心的だからなんだよなぁ… (2023年3月15日 17時) (レス) @page45 id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
よっしー(プロフ) - クロノトさん» コメントありがとうございます😭コビーいいですよね……ローですね!了解です!!☺️ (2023年3月5日 9時) (レス) id: 7220e5d2f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よっしー | 作成日時:2023年1月27日 18時