Dear.俺の最愛の人【やまけと】 (ページ5)

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大貴side

圭人の告白から一夜。

今日もJUMPでの仕事がある。

山田に自慢したいけど、知ったら怒るだろうから、なんとなーく伝えよう。

「おはよー」

控室には圭人と山田の二人。

「おはよう、大ちゃんっ」

わざわざ立ち上がって、俺のところに来た圭人。

「おはよう。」

「昨日は本当にありがとう。」

「いいえ～」

ちらっと山田を見やると、圭人はまだ話してないのか、不思議そうな顔してる。

山田は立ち上がって圭人に詰め寄る。

「圭人、どうした？」

「や、山ちゃん、何でもないよ。
圭人、トイレ行ってくるね。」

慌てて圭人は部屋を出てった。

「大ちゃん、なんか隠してない？」

完全に疑いのまなざしを向けてくる山田。

「い、いや…

あ、圭人にめっちゃ大事なことおしえてもらったよ。」

嫉妬するかなって軽い気持ちで言った。

でも…

そんな怖い顔しなくてもいいじゃん…

思わず昨日のこと、言ってしまいそうになったけど、

圭人が『皆に言わないで欲しいけど、特に山ちゃんは、人一倍JUMP愛が強いし、俺の恋人だから、なかなか納得してくれないと思うんだ。だから、絶対に留学のこと言わないで』って言われて、

俺はそれに対して『もちろん！！』

って答えたから、例え拷問されても言わないぞ！山田！

「い、言えないよ…？」

「…フーン…大ちゃんに話して、俺には言えないことか…」

寂しそうな山田。

なんか、俺が悪いみたいじゃん…

「いずれ、JUMPみんなに話すことだと思うよ。」

山田の目をまっすぐに見つめて、そう言った。

「…そっか…まぁ、逆に俺には言いにくいこともあるよね。」

完全に納得した訳じゃないけど、この場は収まったとみて良さそうだ。