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『やっと言えたー!』
「やっと言えたー!じゃないから
人のこと散々待たせといて。どんだけ私が傷ついたと思ってんの?
そもそも今日私のことビンタしたんだからね?」
いつもの会話のノリに戻って一安心
『本当にごめんて。
今日のビンタは本当にごめん。なんか、すごいぞわってしたんだ。
岩ちゃんにAのこと取られちゃいそうで』
そうだ、ことの発端ははじめの短冊からだ
あれは私に告白してたってことだよね。それなのに、私ちゃんと返事もしていない
「とる、なんて考えてないと思うよ。好きな奴が好きな男と結ばれますようにって書いてあったから。
徹に忠告してたんでしょ?」
つくづく優しい男だ思う、はじめは。
「徹、本当に付き合うの?」
急に怖くなって改めて聞く
『え、付き合わないの?!』
「幼馴染み、からカップルに昇格した?」
『あと数年もしたら夫婦に昇格だよ』
両片想いから、両想いへ
こんな奇跡、そうないと思う
でもこの奇跡に巡り会えたのは
徹のお陰だと信じている
きっと、星にのせた願いが
天に届いたのだろう
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「はじめ、あのね話があるの」
『なんだ?』
「徹と付き合うことになった」
『よかったな、あの鈍感男も気付いたのか』
「それで、短冊のこと…」
『あー、あれか。気にすんな。冗談だ。ばか』
冗談なんだ(笑)
それはそれで、きっぱり言われると辛いものがあるのよ
「ずっと、3人でいようね」
『なんだ急に。当たり前だ』
「今年からは、3人で年を取るまで一緒にいられますようにってかこうかな」
『二人でなに話てんのー☆』
『「いい話してんだよ!」』
織姫と彦星は
たった一度の人生で
最高の出会いに廻り合い
また会おうと誓うのだった
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作者名:兎花@希彩 | 作成日時:2018年7月8日 8時