▽太陽と笑顔 ページ29
.
リクエストありがとうございます！
━━━━━━━━━━━━━━━
照side
それは突然の連絡だった。
大介くんから涼太が車にはねられたと聞いた。
急いで辰哉くんを拾って病院に行くと、たくさんの管で繋がれた涼太と大介くんにぐったりと抱っこされている亮平。
大「ボール、道に転がってっちゃって……亮平は捕まえられたけど、涼太、間に合わなくて……」
ごめん、ごめん、と泣く大介くん。
呆然としていた俺は何も声をかけてあげられなかった。
辰「大介のせいじゃない。亮平、止めてくれてありがとな。涼太なら大丈夫だよ。
きっと、すぐに目を覚ましてさ、大ちゃんご飯まだ？って言ってくれるよ」
自分も泣きそうになりながら大介くんを宥める辰哉くん。
後から来た翔太くんも、黙って大介くんの背中を強く叩いた。
大「ありがと、翔太」
翔「ん」
その場を辰哉くんと翔太くんに任せて、俺は大介くんと亮平と家に帰った。
目を覚まさない亮平は帰ってきた蓮に任せて、俺は大介くんを外に連れ出した。
大「あーあ、俺がもっと足が速かったらな」
ボソリと自嘲気味に呟かれた声は、次第に嗚咽に変わった。
俺はひたすら車を走らせた。
そのうちに疲れて寝てしまった大介くんを抱えて家に戻ると、帰ってきていた辰哉くん。
俺と大介くんを見ると、もう寝ちゃいなって大介くんの部屋に俺たちを押し込んだ。
その日からだいたい1ヶ月。
久しぶりに我が家に帰ってきた涼太は、久しぶりに会うラウールと亮平にベッタリ。
かと思ったら、少し離れたソファに座っていた大介くんに突進した。
涼「だいちゃん！ごはんまだぁ？」
大「にゃははっ！まだだよ。何がいーい？」
涼「あのね、おうどん！」
大「よっしゃ！大ちゃん頑張っちゃうよー？」
涼「やったぁ！」
にこにこと辰哉くんの元に行って、お昼おうどん！って話した涼太は、まだ走らない！って辰哉くんにちょっぴり怒られてた。
大「照」
『ん？』
大「あんときさ、黙ってそばにいてくれてありがとね」
大人びた大介くんの笑顔に俺は頷くことしか出来なかったけど、大介くんはそんな俺に元気ないつもの笑顔をみせてくれた。
大「照も楽しみにしててね？おうどんさん！」
『うん。楽しみ』
大「にゃははっ！」
ようやくいつも通りに戻った我が家にホッとした。
END
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2259人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
S M - またまたリクエストの返事遅れてすいません。凄くよかったです。辞められるのは悲しいですけど、新しい作品楽しみにしていなす (2021年10月15日 17時) (
レス) id: 5ce6c1bc4e (このIDを非表示/違反報告)
NANA.Y(プロフ) - 初コメ失礼します｡シリーズ最初から拝見させていただきました｡お疲れさまでした｡いつも可愛いあべだて見れて幸せでした｡ほのぼのしていて心が軽くなりました｡これからもお体にお気をつけてくださいね。 (2021年10月5日 23時) (レス) @page45 id: a7df967c1a (このIDを非表示/違反報告)
希 - 名岡颯貴さま。リクエストにこたえて頂きありがとうございます(..)【いっぽ、いっぽ】subtitleも凄く素敵です。これからも楽しみにしています(..) (2021年9月22日 16時) (レス) id: bff7f5b4f4 (このIDを非表示/違反報告)
S M - あの亮平くんが嫉妬するのは 慎太郎や兄でお願いします (2021年8月24日 17時) (レス) id: c695ff4807 (このIDを非表示/違反報告)
名岡颯貴(プロフ) - S Mさん» リクエストありがとうございます！もちろん書かせていただきます！しばしお待ちください！ (2021年8月22日 11時) (レス) id: 9fd7fb69f1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：名岡颯貴
| 作成日時：2021年5月11日 17時
