9 hermanos＞THIRD＜【雪男】

ちょきちょきしよう！ ページ20

照side



『辰哉くん、行ってくる』

辰「はいよぉ」


仕事の大介くんと翔太くん、部活の弟たちもいない土曜の昼前。

休みの辰哉くんと双子が遊んでいる中、俺は翔太くんの美容院の予約が取れたからお出かけ。

いつもは俺も家で切ってもらうけど、今日は染めたいからお店でって話になったんだよね。


亮「ひーくん、どこいくの？」

涼「こーえん？」

『公園じゃないよ(笑)髪の毛ちょきちょきしに行くの』

亮「おうちでできるよ？」

涼「しょうくん、やってくれるよ？」


髪の毛はお家で切るものだと思っている双子さん。

同じ角度で首を傾げてて、マジで写真撮りたい。


『今日はね、翔太のお店で切るんだよ』

涼「りょうたもいきたいっ！」

亮「おしごとのしょうくん！」


翔太のお店って言ったら真ん丸なお目目をキラキラさせた2人。

……こんなに興味持つとは思わなかったんだけど。


辰「涼太と亮平もそろそろ美容院デビューかなぁ」

『え、辰哉くん、予約は？』

辰「今翔太に聞いたら2人分追加で入れてくれたよ。
ちょうどキャンセル出たから入れてくれたってさ。翔太も嬉しそうだし連れてってやろ。
俺はまぁ、漫画読んで待ってるわ」




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