【イナズマイレブン】沖縄でエンジョイしてたのに、急にサッカーしろとか言われて宇宙人との闘いに巻き込まれた水のストライカーとは俺のことである← (ページ26)

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第２３話：水のストライカーと炎のストライカーページ26

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「誰だお前！？」

いやお前らが誰だよというツッコミを抑えて一歩下がると鬼瓦さんと他の警察の人が出てくる。

「現行犯だ。諦めろ、逃げられやせん」

三人の男は周りを見回し、豪炎寺を見つけると高らかに叫んでくる。

「妹がどうなってもいいのか！！」

「彼女は我々が安全なところへ移した」

「…作戦失敗か、ひとまず手を引こう」

そう言うと男達がいる場所が淡く発光していく。

『忘れるな、お前たちは監視されているということを！』

最後にそう言い残すとまるで誰もいなかったかのように消え去った。「さがせ！まだ近くにいるはずだ！」という声と同時に刑事たちが散らばっていく。
そして鬼瓦さんが自分たちのところへやって来た。

「よくここまでがんばったな。これで公に捜査することができる。あとは任せろ」

「良かったな、これでお前を縛るものは何もない。行ってこい！お前を待ってる仲間のもとへ！」

「おっし、行くぞ豪炎寺！」

「…ああ！」

土方たちに見送られながら試合会場へ急ぐため全力疾走で走る。
時間的にまだまだ間に合いそうだが、それまでの間円堂達が保つかの問題だ。

「豪炎寺もっと速く走れないのか？」

「お前が速すぎるだけだろ…」

息こそあがってないがすでに自分と二メートルほど差が開いている。まぁ、俺が速いっていうのがそうだけど←

「あぁ、もうじれったいな…！」

半ば強引に豪炎寺の手を掴んで引っ張って走る。
一瞬、体制を崩したがすぐに立て直して引っ張られながら着いてくる。

「お、おい！？」

「豪炎寺を待っている人がいるなら待つ人の場所へ届けるのが今の俺にできる最善のことだ。
お前は自分を待つ人をいつまで待たせる気かっての！」

「……！」

「あいつらがお前を迎えにいくんじゃない、お前が待つ人達を迎えに行くんだよ！」

「俺が…」

「早く行くぞ、後悔する前に。お前が待たせた分だけ、償わないとな」

笑みを浮かべながら更に強く引っ張り雑木林をかけていく中、

少しだけ、豪炎寺の顔が緩み、手を握られる力が強くなった気がした。

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