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1人目 ページ2

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「すみませ〜ん!ちょっといいですか?」



「はい?なんでしょうか?」



【1人目 : サラリーマン】



記念すべき1人目はスーツを着た若い男性だった



急いでいる様子もなかったので、僕は気を遣わずにニコニコとしながら男性に声をかけた



男性は僕の声かけに足を止めてくれた



「僕はこう言った者です。突然ですが、簡単な質問に答えていただいてもよろしいでしょうか?」



名刺を渡し、男性は「いいですよ」と気さくに返事をしてくれた



「あなたはある日、医者に余命1ヶ月と告げられました。



その1ヶ月、どうお過ごしになられますか?」



私の質問に、男性は驚いた顔をしました



ですがすぐに表情は緩み、口を開きました



「そうですねー…



僕は、誰よりも愛する家族と一緒に1ヶ月間過ごします。」



「具体的には?」



「息子と妻の好きな場所へ連れて行ってやったり、好きなもの食べさせてやったり、とにかく喜ばせてあげたいですね。」



「…自分がお亡くなりになるのに、自分のしたいことはしないのですか?」



率直に疑問に思ったので問いかけると



「はは



家族に喜んでもらうことが、僕が死ぬ直前までにしたいことなんだと思います」



僕は男性の言葉にペンが止まった



本当に、家族を愛しているんだなと思った



「…あ、もう仕事に行かないと…では。」



「えへへ、頑張ってくださいね。ありがとうございました!」



1人目は、優しい家族想いの男性だった

2人目→←はじまり



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緑の白猫 - 私は彼奴にありがとうと言いたいな。←自分語りですみません (2021年4月25日 23時) (レス) id: 41276e8159 (このIDを非表示/違反報告)
ミルフィーユ - 自分の生き方を見直した上で、悔いのない人生を生きようと考えさせられました。ありがとうございました。 (2019年8月1日 23時) (レス) id: afdbcff378 (このIDを非表示/違反報告)
猫丸(プロフ) - 今回もいろいろな事を考えさせていただきました。とても感動して心温まるお話を、ありがとうございました。 (2017年8月18日 14時) (レス) id: 9f393a35b3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 素敵なお話でしたっ(*´Д`*) (2017年8月16日 17時) (携帯から) (レス) id: e1e4872697 (このIDを非表示/違反報告)
青紫@美優@松同盟(プロフ) - まねちゃんが復活して嬉しい限りです。またボードに行かせてもらいます。凄い感動しました…。 (2017年8月14日 19時) (レス) id: d4e0ee5d29 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まねみー | 作成日時:2017年8月12日 21時

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