おかねのおともだち

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「………あ」




トイレに入ると、化粧を直していたD子がいた




「……あのさA子。」




そしてD子は、手も止めずに私に問いかけた




「E子のこと、どう思ってんの」




…どう思っているかなんて




そんなの、わからない




「……わから…」




「わかるでしょ。」




私が答えようとすると、遮ってD子が私を睨んだ




「…便利な財布



ATM



お金持ち…




…A子もB子もC子も、3人ともE子のことそう思ってんでしょ。」




…




……否定できない自分に、驚いた




「……私、あの子に奢られた日




帰りこっそりお金返したんだ




本人はいらないって言ったけど、私が怒ったらすぐ受け取ってくれたよ。




それから、カラオケ行くにも後で必ず払ってたよ。毎回断られてるけどね。




A子、あんたそうしてんの？




いっつもいっつも、あの子が買ってくるお菓子当たり前のように食べてるけどさ。」




……そういえば




E子が買ってきたお菓子をD子が食べているところ、私は見たことがなかった





「……あとでお金、ちゃんと払ってんの？」




奢られることが当たり前だった




「…確かに打ち上げの日、最初から断わんなかった私も悪いよ。




だけどさ、あんた達3人ってE子のこと




お金の友達だとしか、思ってないでしょ」




……お金の…




【奢ってあげるよ！！！】




【誘ってくれたお礼だよ！！！！】




……友達…








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