君となら.*･ﾟ 2

56 ITSUKI side ページ11

北人がウトウトしだしたのを見て、俺も目を閉じる。


新幹線の中で俺が寝れないってことなんて知らずに、パシャッって音を立てて『ふふっ』って嬉しそうに笑う俺の好きな人。


その写真に、その瞳に、俺はまだ少しでも写っていますか？


その答えを知るのが怖くて、目を開けられずにいると始まったガールズトーク。


ああ、こいつ、ついに北人にあの事件のこと話したんだ...って。


北人はどう思ったんだろ、なんて考える間もなくあいつのすすり泣く声が聞こえてきて焦る。


ほんと、泣き虫だな。そんでゆりなもすっごい良い奴だな。


樹「ん〜、るっさいな〜」


『ああ、ごめん樹。』


樹「んん〜、、」


過去を全て北人に話した今、Aを守ることが出来るのは、いとこの壱馬以外に俺だけじゃない。


これからも北人に、しっかり守られて、愛されて、俺の前でその笑顔たくさん見せてよね。

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