慧story８ ページ33
「ちょ、先輩！？」
慧「・・・なんでそこまで頑張るの？」
「なんでって・・・。」
そりゃ、一生懸命考えた案があっさりと却下されるのが嫌だから。
耳元から、吐息がふわっとかかってくすぐったい。
「じゃあ逆に聞きますけど、どうしてすぐ諦めるんですか？？」
慧「・・・・・・。」
しばらく黙り込んだ先輩。
でも、そっと口が開かれる。
慧「思い通りにならないって小さい頃教わってきたからかな。」
「・・・それって、どういう・・？？」
慧「俺、昔は違う将来の夢とか持ってたけど
結局、将来の選択肢は一つ。王様になることだけ。」
ぶつぶつ呟く先輩の声は、懐かしい思い出を語るような感じだった。
慧「俺ってそんなの趣味じゃないし、タイプでもない。
だから嫌だった。食事マナー、勉強、王国の礼法。
嫌々覚えさせられたよ。」
「・・・・・・そうだったんですね。」
小さい頃から、外で自由に遊べない。
ずっと勉強、マナーかぁ。
確かに、私じゃ耐え切れないかもしんない。
慧「でもね、薬の研究してんの今。
病気を治す薬の開発者、それが夢。
だから日本に来て勉強中なの。」
「え、ご両親さん許可してくれたんですか？」
慧「猛反対だよ、でもこの前の執事がいたでしょ？
その人のおかげで何とか入れる感じかな。」
初めて知った慧先輩の過去。
いろいろ大変どころじゃないなぁって。
「先輩、私先輩のこと応援しますよ！！！」
慧「ふふ、Aっていつも元気だよね。
ちょっと調子狂うよ。」
「へぇ！？それはどういう・・！？」
あ、また先輩笑ってる。
やっぱ笑ってるほうがいいやって気づかれたのかな？
すぐにあっとした表情になる。
慧「また、見てたでしょ？」
「・・・・・はい。」
またムスッとした表情になる先輩。
この家に来た初日と比べて、先輩なんか変わったような気がするのは
気のせいかな・・・？
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亜美(プロフ) - ゆづさん» こんにちは！光君と山田君ですか…！ありがとうございます(*´ω｀) お気に入り作者登録して下さって感謝感激です…。嬉しいです！ (2015年12月16日 15時) (
レス) id: 841abc7759 (このIDを非表示/違反報告)
ゆづ(プロフ) - こんにちは！ゆづです。どれも素敵だったけど、特に光くんと山田くんがロマンチックで素敵でした！面白かったです！これからも頑張ってください！お気に入り作者にします！（笑） (2015年12月16日 1時) (レス) id: 887bb61bf6 (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - JUMPさん» コメントありがとうございます...！ドキドキしてもらえて嬉しいです← (2015年11月28日 14時) (レス) id: c9213465c8 (このIDを非表示/違反報告)
JUMP - 山田くんは凄くドキドキしました (2015年11月27日 20時) (レス) id: 6c456de0bf (このIDを非表示/違反報告)
♪S e i R a(プロフ) - 亜美さん» はい！ いえいえ、こちらこそごめんなさい！ でも、この物語 楽しませていただきました♪ (2015年10月5日 7時) (レス) id: 930c5053d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜美
| 作成日時：2015年8月2日 3時
