ダンボール戦機Ｗ【大空ヒロ】僕のお姉ちゃんはＬＢＸの神なのですっ！ (ページ22)

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第二十一話　～選ばれし戦士たち～ページ22

キリト「俺は、山野バン。秒殺の女神こと大空A。君たちを倒しに来たんだ」
そう言って、キリトは二人を見つめる。

・

たたたたたたた・・・
拓也とコブラは、バンたちの元へと向かうために走っていた。
拓也「はぁ、はぁ・・・。バンたちを倒すため・・・。敵か？」
コブラは、拓也の言葉に反応せずにひたすら走り続けている。

A「名前を教えて。そういうの、気味悪いんだ」
キリト「ふっ・・・。さすが秒殺の女神、うわさ通りだ。いいだろう、君のその名前に免じて名乗ってやるよ」
ヒロ「なんか、上から目線ですね・・・」
ヒロの突っ込みもみんなで軽くスルー。
キリト「俺の名は、風摩キリト。でも、君たちにはがっかりだよ。この程度の敵に苦戦するなんて・・・。もしかして、評判ほどでもないのかなぁ」
キリトのからかうような言い方にAは耐え切れなくなった。
A「なら、今すぐにでも戦って、ミューズでぼこぼこにしてやろうか？」
バン「くっ・・・。悔しいけど、やめるんだ。A」
バンは、Aの肩をつかんだ。
A「ちっ・・・。決着をつけるのは、今度だ」
Aは、憎々しげにつぶやいた。
キリトは、デクーОＺを手のひらに載せた。
キリト「まあいいさ。次に会ったときは、必ず君たちを倒す」
ヒロ「待ってくださ・・・」

しゅたっ・・・
キリトは、バンたちが入ってきた床下から出て行った。
A「あっ・・・・」
バン「風摩キリト・・・」
ヒロ「不思議な人ですね」

ぷしゅうう
シーカー本部の扉が開いた。
拓也「バンたち、無事か！」
バン「はい、大丈夫です」
コブラ「はぁ、はぁ・・・。今のあいつ、何者だ？」
コブラの息がだいぶあがっている。
拓也「バンとAを倒すと言っていたな・・・」
バン「はい。でも、どういうことでしょうか・・・」
A「お前の知り合いじゃなかったのか？」
Aが驚いて顔を上げる。
バン「ああ。風摩キリトなんてやつは、俺は知らない」
A「そうか」

バン「でも、驚いたよ」
バンが、楽しそうに言い、Aが、顔をしかめる。
A「何がだ？」
バン「だって、Aは、いっつも無表情だし、クールだから。あのとき、感情をあらわにしていただろ？だから、びっくりした」
A「なんだ、そんなことか・・・」
Aは、恥ずかしそううに顔をそむける。

続く