第40話 ページ41
夢主side
正直
お化け屋敷は苦手
だけど歌詞太郎さんにも楽しんで欲しいから
ここはぐっと我慢しよう
そう硬く決意し意気込んだはいいものの
「……ぅ…ぐわぅあ…」
貴「ぎゃぁあああああああああああああああああああああああああああああああああ」
歌「Aちゃん！？大丈夫だから！作り物だから！」
やっぱり無理でした←
もうやだ帰りたい
半泣きになりながら前へ進む
そんな私とは裏腹に歌詞太郎さんは平気そうで
やっぱり大人だなってつくづく思う
ぶっちゃけ歌詞太郎さんに抱きついて助けを求めたいけど
噂では女性が苦手らしいからきっとそんなことしたら迷惑がかかってしまう
きっと天月さんの頼みだから私なんかと一緒にいてくれてるのだろう
これ以上迷惑はかけたくない
そう思ってたのに油断していた
「うわぁあ」
貴「ひぃいやぁあああああああああああああああああああああ」
歌「ちょ、え！？////」
硬く決意したのにもかかわらず無意識に歌詞太郎さんに抱きついてしまった
貴「っは！？ご、ごめんなさい！！」
ど、どうしよう！！！
困らせちゃった…
ほんと私なにやってるんだろう…
そう思ってると不意に手を握られ抱き締められる感覚
え……？
歌「ばか。ほんとは怖いのに強がって…。ごめんね？もう大丈夫だよ。…」
そう言うと歌詞太郎さんは私の頭を優しく撫でる
だけど
抱き締められて感じるこの暖かさ
私を優しく撫でる大きくてゴツゴツした手
懐かしくて安心する
この感じ
私知ってる…？
私の大好きな人の手だ…
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作者名：ぞん。 | 作成日時：2014年11月24日 14時
