独立騒動の巻 ８ ページ23
「カズと彼女がいたら、大野さんは」
「両手に花だよね……」
相葉くんが寂しそうに呟く。
「それを言うなら鬼に金棒じゃね……？」
松本くんがため息を吐きながら突っ込んでる。
「……………………」
ながい沈黙。
料理が運ばれてきても皆何にも言わない。
もくもくと、食べ物を口に運ぶ。
松本くんがシーザーサラダをせっせと取り分けてくれてる。
ありがとう、って言ったっきり、みんな、黙ったまま。
「そういやさ、資金のこととか、場所とか、必要な機材？そういうの、援助してくれるって会社あるようなこと、言ってたよな」
櫻井くんがカズに声をかけた。
「うん。名刺会社に忘れたんだけど、どこだっけ……どこかの不動産やさんだったっけ……？何人かいたから覚えてないけど」
カズが、んーって悩んでる。
「その話の時、俺にも二宮さんそういうご予定は？みたいなこと聞かれて、おれそのときちゃんと聞いてなかったんだけど、大野さんが彼も僕と一緒でとか……」
「連れてく気満々じゃん……」
相葉くんがガーンって顔。
「俺は？俺のことはなんか言ってた？」
櫻井くんが慌てて聞く。
「翔ちゃんは関係ないもんね、って言ってた気がする」
あ。しょんぼりした。
「俺は？」
松本くんが、無理だろうなって顔で言う。
「松本くんはどうなんだろう全然わかんない、相葉ちゃんは頑張り次第だって」
相葉くんが目を見開いて叫ぶ。
「頑張り次第ってなにー！」
「わかんないんだってば。何のこと？って聞いたら、内緒ってくすくす笑ってた」
「……」
「俺、フラレタ……」
櫻井くんがめそめそ。
「わたしは……？」
一応聞いてみる。
「ニノとAでしょ、ってセット扱いされてたけど」
「Aはやらん！」
櫻井くんが立ち上がったー！
「ハア？もうほんといい加減諦めてくれませんかね？すっげウザイ」
「おっまえ先輩に向かってなんて口のきき方だ！」
「Aさんはおれの！Aさん、ほんとアノヒトウザイから、もう俺らさっさと結婚しません？」
…………。
イラッ！
「……櫻井がウザイから結婚するってなんだ！」
テーブルをドンって叩いたら、通りかかった店員さんがビクッとした。
「そうだ！さっさと断れ！」
櫻井くんがカズにイイイって怒ってるけど！
「お前が一番黙ってろ！」
Aちゃんがきれたーって相葉くんと松本くんが大はしゃぎ。
もうやだ。
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あき(プロフ) - はじめまして、あきと言います。軽快な会話のやり取りに引き込まれあっという間に読んでしまいました！これからも素敵なお話をお願いします！楽しみにしてます！ (2015年9月16日 7時) (
レス) id: cc888f66ce (このIDを非表示/違反報告)
。*チョコ*。(プロフ) - はじめまして！このシリーズ、読みながら笑っちゃう部分があったりして、すごく面白いです！でも…キミ、ウラがどうやっても出てきません…URL貼ってもらえませんか？？ (2015年2月24日 0時) (レス) id: 7fcb3dc3f9 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - とても楽しく読ませてもらいました。キミ・ウラのことなんですが、調べても出てこないんですかどうすれば見れますかね？ (2015年1月21日 0時) (レス) id: 669c637f3f (このIDを非表示/違反報告)
りょー(プロフ) - すみません。下のコメントですが、いけました！なので無視してください、笑。 (2014年9月28日 2時) (レス) id: ad37850f52 (このIDを非表示/違反報告)
りょー - 初めまして♪すごいおもしろくて一気にここまで読み進めてしまいました、笑。キミ、ウラのこと何ですが、作品一覧でもなくて、どういう形でも一時的でもいいのでURL載せて頂けませんか？我が儘すいません！次回更新も楽しみにしてます(´∀`*) (2014年9月15日 1時) (レス) id: ad37850f52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
| 作成日時：2014年4月30日 14時
