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一緒に、ご飯でも食って帰りたかったのに。
女の子に誘われて、断りたい場合どうしたらいいのとか、
彼女居るの？とか聞かれた場合なんて答えたらいい？とか、
自分で考えろよ、俺。
なんてことまでAさんに問い合わせたい。
おれAさん依存症になりつつある。
かなり危険なとこまで来てる。
だって、どうしても、今日中に会って確認したい。
今日できる、もうこれ以上のことは部長以上の印鑑がいりますよってとこまで頑張って、次長がまだ忙しそうにしてる姿を確認してから、飛んで帰る。
勿論、Aさんち。
Aさんちのチャイムを鳴らす。
ピポピポピポピポーンみたいな音がして、ためらうような、Aさんの声。
「……何？」
「ちょっと相談のって」
「何を？」
「え？ここで？え？ここで相談？」
「……どうぞ」
「魔法の呪文についてですが！Aさんが俺にかけた魔法の」
「早く中入って！」
がーっとエントランスに入る扉が開く。
モニターのカメラに向かってちょっと笑いかける。
「どうも！」
エレベーターに乗って、Aさんちのチャイムをならす。
「あのね、人前で魔法のこと言うのやめて！」
いきなり扉が開いて笑いながら、怒ってる。
「バレると火あぶり？」
「魔女狩りだよ」
「守ってあげます」
「……で、用件は？」
「え？玄関で？」
「……ちょうど、渡したいものがあったからいいよ、入って」
「なんですか？おじゃまします！」
Aさんが前髪をピンで止めて、髪を後ろでアップにして、お湯を沸かしてる後姿を見る。
「何飲む？ビール？」
「えっと、何でもいいけどあのさ、俺、Aさんに報告があって」
「なに？」
「取締役に、次は課長っていわれて」
「すごい！……え？係長は？」
「係長どうしたらいいんだろう」
「じゃあ、近々辞令がおりるんじゃないの？すごいね。どんどん遠い人になるなー」
Aさんが、なんともいえないような、複雑な顔をする。
「そんなこと言わないでよ……おれ何にも変わって無いのにさ……」
「そうそう、渡したいものっていうのは、これね」
そう言って出してきたのは、昨日断ったはずの、ちょっと光沢のある生地の黒いスーツ。
「ええ？なんで？え？これいらないって言ったのに！」
「だって毎日あのスーツじゃ困るでしょ」
「……」
「昇進祝いだと思ったら？」
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みらしゅ(･(ｪ)･m)(プロフ) - 凄くいい作品です！時々読み返したくなるので、消さないでほしいのが願望です。ファンタジーで、今までの小説で一番好きです！シンデレラが好きになりました！ (2016年7月31日 2時) (
レス) id: f41e8b74ae (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 家族ゲーム (2014年5月17日 14時) (レス) id: 97cf9039f6 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - こんばんは。はあぁ、幸せなお話でした(*^^*)目覚めた翔くんにドキドキして、残念な翔くんが愛しくて。ビビディバビディブー☆☆素敵な魔法ですね！これから彼女side読んできます(^^) (2014年5月15日 23時) (レス) id: f18cef468b (このIDを非表示/違反報告)
レモネード(プロフ) - 面白かったです！才能が…分けて欲しいくらいです！これからも楽しみにしてます！！ (2014年5月12日 19時) (レス) id: a914512a26 (このIDを非表示/違反報告)
よしの(プロフ) - kobajさん» マジですか。ありがとうございます。嬉しい。テンポがいいっていわれるのがほんと嬉しいです。こっちは完全にコメディ風で、彼女sideはちょっと後半切ない感じになりそうです。またよろしくお願いします！ (2014年5月9日 20時) (レス) id: 64468d89e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
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作成日時：2014年4月15日 11時
