32.真剣勝負 ページ32
「俺の給料は？ルーレット回すの？はい、８、だから？」
「かける5000円で40000円の給料ね」
相葉さんの言葉にまあまあじゃね？とか言ってる。
「最初から売れてる。さすがエリート。一発屋かもしれないけど」
二宮さんが憎まれ口。
「じゃあ、おいら。デザイナーになれる。なる。給料一万円頂戴」
「はいどうぞー！おつかれさまですー。Ｔシャツ売れるといいですねー」
「おー」
相葉さんが楽しそうに銀行やってる。
なんとなく気になってついついチラチラみてしまう。
「次俺か…………えっと……？よし！政治家になれる？よーしよーし！」
「キャスターからの華麗なる転身？」
松本さんがウケケとか笑いながら聞く。
「はい！復興予算の流用や企業団体献金などにもメスを入れ！無駄を無くし！経済活性、デフレ脱却に邁進していく！男櫻井魅せま翔！」
櫻井さんのガッツポーズを見ながら全員がニヤニヤ笑ってる。
この人たち、なんのために勝負してるのか忘れてそう。まぁいいけど。
「次おれね？えーっと、恋人とデート。イタメシ代3000円。名前書いてないけどリカちゃん？」
相葉さんが首をかしげる。
「リカは俺のものだ！」
櫻井さんがうはは！と笑う。
「……じゃあ、Aちゃんとイタメシね？」
「あ！」
相葉さんがしまった！って顔をしてる櫻井さんを見てニタアと笑う。
「じゃあ次わたし。……宇宙人と友達になってもう一回ルーレットをまわせる？宇宙人にさらわれるんじゃなくてJALの方？つれてってくれるんだ」
ルーレットをまわして給料日って言ってる。
「じゃ、俺は……スタンドで洗車？」
松本さんが人差し指で車をはじいて、ふん、と笑う。
「2000円いただきまーす」
「おお。どうぞ。誰に見られるかわかんねーもんな。ぴかぴかにしといて」
「はーいかしこまりー」
相葉さん銀行なのに車を洗うふりまで。
一番楽しんでる。
「おいら、１。……スピード違反で罰金……」
「先に無免許でつかまらなきゃ！」
大野さんに二宮さんが突っ込んでる。
「この車は、タクシーなの。……運転手さんのせとくか」
大野さんがぶつぶつ言ってる。
「じゃあ俺ー！……ピカソの再来といわれる！ほらみろ！」
櫻井さんが大きな声を出して皆が、え！と叫ぶ。
「な……」
大野さんが目を見開いてる。
「まさか……乾電池人間……トトロとか……」
「世間がやっと認めたんだ！俺の才能を！」
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2013年11月10日 21時
