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そんなこと思ってたんだ。
もしかしたら、先輩は私と大野さんをくっつけようと応援してた感じなのかもしれない。だから私と大野さんの恋路に興味津々だったんだ。
そういえば全然気づかなかったけど、私が残業してるとき、先輩が大野さんにあとよろしく！とか言っていつも大野さんがいてくれた気がする。
先輩の結婚式の二次会の会場で大野さんが私の隣の席に座ってたことも思い出してきた。
「喧嘩したの？付き合った初日から喧嘩とか先行き不安だなぁー！」
先輩がニコニコ笑ってる。
「Aが浮気を……」
大野さんまだ言ってる！
「浮気するように仕向けたの大野さんでしょ！」
「……そうだけど」
「え、なにそれ？そういう趣味なの？初耳！」
先輩がブフー！って吹き出してる。
「ちげーわ」
「あ、ごめんごめん」
二人がなんかニヤニヤしてる。
「どういう意味？」
「うん！じゃあ後はお若い二人に任せて邪魔者は退散しましょうかね、お疲れー！もう喧嘩すんなよー」
先輩が逃げるみたいに帰って行く。
「……」
「……」
沈黙。後ろから抱っこされたままだ。
振り向けない。
さっき、
『やっぱダメ、これ俺の』って言って、乱暴に先輩から引き剥がされた。
扱いは酷いけど、ちょっと嬉しい私はドMだったのか。
知らなかった。
そして私は大野さんのものだったのか。
俺の、って言った。
嬉しいかも。
「行くよ」
大野さんが私のお腹に回した手をそのままに歩きだした。
当然私は斜め後ろ歩きになる。
「うわ！ちょっと！」
抗議したら今度は私の手首を掴んでぐんぐん歩き出す。
「ちょ！どこに行くの！」
「カルボナーラ作ってくれるんでしょ」
「え！あれは！あの場の嘘というか！」
「嘘ついてた？カルボナーラほんとは作れないのに作れるっつった？」
「いやいや、それは嘘じゃないんですけど！」
「じゃあいこ」
「いや待って！私達付き合ってないのになぜ！」
「今日昼、付き合うって言ったよね」
「言いましたけど、でももう付き合う理由ないですよね？」
大野さんが急に立ち止まって、大野さんの背中に勢い余ってちょっとぶつかる。
「わ！」
顔を見上げたら、はぁ、とため息を吐かれた。
「……付き合う理由がないってどういうこと？」
「いや、だから。竹橋さんの嫌がらせを避けるためと、ミドリさんのストーカーから逃げるために付き合うんですよね？違いました？」
私が恐る恐る言ったら大野さんがキョトンとした。
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ああ(プロフ) - 面白かった…!明日早いのに最後まで読んでしまいました。ありがとうございます (2022年6月27日 2時) (
レス) @page49 id: 332a1fd98b (このIDを非表示/違反報告)
あきら(プロフ) - たまらなく幸せな気持ちになれました…よしの先生の書かれる大野さん大好きで何度も読み返してます。素敵なクリスマスのおそそわけありがとうございます。 (2021年12月25日 21時) (レス) id: 65b0e8ea2e (このIDを非表示/違反報告)
羊羽。（よう）(プロフ) - メリクリ〜☺クッソ面白かったよー。完結乙でした！ (2021年12月25日 17時) (レス) @page49 id: 07dccdc548 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - よしのさん、メリークリスマス🎄そして完結お疲れ様でした。不器用で大きな優しさの大野さんにキュンでした〜( ´艸｀)ありがとうございました！新作もおにぎりも楽しみに待っています。ご無理なさらずよしのさんのペースで！ (2021年12月24日 11時) (レス) @page49 id: 7572200b1c (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - 大野君が課長たちに啖呵切ってくれたところ、カッコよかったですね。それと、おにぎりが恋しいです。 (2021年12月18日 5時) (レス) @page44 id: 3ab06130a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年10月29日 16時
