そんな感じ？ ページ1
翌朝パンケーキをたべて元気いっぱい仕事に向かって、帰ってきてアサリの酒蒸しをたべた。翌朝はにゅうめんで、その夜は鰹のタタキ。
目の前に食べ物があるときだけの少し話すけど基本は当たり障りのない2日がすぎる。
深い話はしないように避けられてるのかもしれない。
私の好きが、恋心に変わらないように距離を取ってる可能性もある。頭のいい人だもの。
その週末。
土曜の昼過ぎ。
櫻井さんが松本さんを連れて家に帰ってきた。
松本さんが私を見て意味深に笑ってる。
「あの、こんなにしょっちゅう松本さんを拘束して大丈夫なんですか？」
「今日は仕事を依頼してるから大丈夫！よろしく松本くん！」
そう言ったかと思うと松本さんが任せろと言って私の腕をがし！と掴んだ。
「お茶……」
「そんなのあと！あと一時間で馨子来るから仕上げるよー」
「えっ、今から！」
驚いてる私をよそに松本さんがいきなり私の顔をくまなく点検した。
「コンディション最高とまでは行かないけどまぁ良しとして、お前さぁアイブロウ間違ってんじゃん、だめこれ」
「……」
「全部やり直し！すっぴんになってきて」
「はい」
背後から、そこまで言わなくても……ってフォローしてくれる櫻井さんの声がしたけど半泣きでメイクを落としてきた。
「ほら、下地までは自分でやって」
「はい」
「髪！」
私が下地をせっせと塗ってる間に松本さんが私の髪を束ねて、カチャカチャとメイク道具を用意した。
「できました」
「はい」
すごい勢いで仕上がっていく顔を横で櫻井さんが見下ろしてる。
「え、待って？そんな感じ？」
櫻井さんが呆然として言う。
「どんな感じだと思ってた？」
「もっと壊れ物に触れるかのようなフェザータッチで……なんかこう絡みつくみたいな……」
「いやいや、こいつの間抜け面見てそんな気持ちになるわけないでしょ、いい雰囲気になるかと思ってた？」
間抜け面と言われたな。
まぁ目の粘膜ギリギリのとこにライン引いてるときとかは間抜け面かもしれないけど。
「しかし……そんな感じ……？」
櫻井さんがもう一度言った。
「何？もっと絡んでるの想像してた？だからヤキモチ焼いてたの？」
「は？」
低い声で聞き返してる櫻井さん。
ヤキモチ？
ちらと顔を見ると櫻井さんがあたふたしてる。
「櫻井さんがなんでヤキモチやくんですか？何に対して？」
私がそういうと、松本さんは苦笑して、櫻井さんも同じように笑った。
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コズ(プロフ) - おにぎりちゃんの名前からこんな素敵な展開になるなんて！想像の遥か彼方斜め上過ぎて、よしのさんの才能に改めて脱帽です！翔さん救ってあげて下さい！泣きながら移行先お邪魔してきます！ (2021年7月17日 19時) (
レス) id: 66137a872d (このIDを非表示/違反報告)
si(プロフ) - くうぅぅぅ〜。鬼！その表現の仕方が大好きです〜って、心の声を残しておきます〜(*´▽｀*) (2021年7月16日 12時) (レス) id: 9ba5f2c83a (このIDを非表示/違反報告)
しょうこ - よしのさんのお話見つけて、一気に読ませて頂きました！よしのさんワールドが本当に大好きで引き込まれます。お互い絶対好きなのに気持ちに蓋してる二人に胸がチクチクします。続き、楽しみにしてます。 (2021年7月15日 12時) (レス) id: 48155091d1 (このIDを非表示/違反報告)
薫(プロフ) - 素敵すぎるストーリーとキャラ設定にキュンキュンしながら一気に読んでしまいました！心がぎゅっとなる切なく、愛が溢れるお話に出会えて、私は幸せです！ 今後の展開を楽しみにしていますので、頑張ってください！ (2021年7月14日 22時) (レス) id: 936edc827b (このIDを非表示/違反報告)
キキ(プロフ) - 盛り沢山o(*ﾟ∀ﾟ*)oありがとうございます！！最後まで楽しみすぎます！私もニノさんと言い合いしたいなぁ♪ (2021年7月13日 13時) (レス) id: c510f59081 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年6月23日 13時
