専属執事と神出鬼没 ページ21
「類は友を呼ぶというので……まだお会いしたことないお二人も松本さんとか相葉さんみたいな優しい人なのかなぁって」
「あの二人はー……うーん……優しいかな？どうだろう。ちょっと違う気がする、もちろん優しいけど種類が違うかな」
松本さんがえへへ、と笑う。
「違うの？どんな人かな……」
「ニノとはもうすぐ会うよ、馨子と一緒にいると思う、水無瀬家の会長の秘書なんだけど馨子にやたら気に入られてるから専属執事状態」
「……なんと」
「大野さんは神出鬼没だからなぁ、いきなりこの屋敷に来るかもしれないから楽しみにしとけばいいよ、猫みたいに木の上にいたりする」
「え？どういうことですか？」
「あはは」
松本さんがニコニコしながら、私の手を止めて、眉毛はここからここまでで、と話を変えた。
「やっぱりいかに肌に透明感を出すかってのがポイントな気がしますねぇ」
「たしかに。馨子に負けたと思わせるのはそれしかないだろうな、あいつあの歳で髪も肌もボロボロだからなぁ……」
「え、見えない」
「すごいでしょ」
松本さんがちょっとドヤ顔した！かわいい！
「金髪にして翌月パーマ、2ヶ月後ストレートに戻して毛先シルバーでブルーグレー入れるとかそんな感じだから」
「……毛先シルバーの子と櫻井さんが付き合うとは思えない」
「だよな」
「あのー、ちょっと確認したいことがあるんですが今いいですか？」
清掃の人が来て松本さんに声をかける。
「あ、行きます。Aはここで続き」
「はい」
ホントにレッスンなんだな。
なかなか遊びのないしっかりとした練習。
なんとなく気になってツイッターを開いてみたら、なんとあすかさんからのリプが来ていて、思わず『は？』と声が出た。
『魚沼産のこしひかりー！
ぴかぴかって炊きたてってことかな？
それとも美味しそうってこと？
美味しく食べられないように気をつけてー』
「……」
櫻井さん？あなた一体何を。
与えられた方のスマホにラインのメッセージの通知が来てるのも気づく。
慌てて開く。
「……」
『さっきの前のスマホからツイートした？
前のは解約するまで電源OFFしろよ、
わかったら返事』
ううう。なにこれ。
前のスマホの電源入れちゃだめなの？
『今電源OFFしました……すみません』
返事したらすぐに既読になって返事が来た。
『もう二度と電源入れるなよ？
そのスマホ帰ったら預かります』
……櫻井さん何考えてるのかわかんない。
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さや(プロフ) - よしの様！2章お疲れ様でした。凄く丁寧に描写頂いて楽しいです！個人的には長編嬉しいです。毎回思います。終わらないでほしいと…では、また3章に行ってきますm(__)m (2021年6月23日 20時) (
レス) id: 04f741953d (このIDを非表示/違反報告)
ukyo(プロフ) - モツ鍋の〆と、その先が気になります。お互いの何となくな感情が苦しいですね。続き楽しみです。 (2021年6月21日 4時) (レス) id: fa3b80409d (このIDを非表示/違反報告)
JPN39(プロフ) - まさかのほくろの位置と顎の傷がドンピシャで自分と一緒でいつも以上に妄想に力が入りましたごちそうさまです！！！よしのさんの小説読んでると自分は櫻井担なんじゃないかと思い始める相葉担より(つまりよしのさんの小説大好きです←これが言いたかった) (2021年6月20日 21時) (レス) id: a734455ab7 (このIDを非表示/違反報告)
Kewpiechan(プロフ) - あー苦しい。ちと切ない。感情移入しちゃって大変です。よしのさんの書かれる文章大好きです。 (2021年6月20日 21時) (レス) id: 9442e8a7d3 (このIDを非表示/違反報告)
あきこ(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます！よしのさんの作品、何度読んでも大好きです！！ (2021年6月20日 19時) (レス) id: 4cb7b4484f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年6月6日 8時
