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サクラ商事について、担当さんと、お久しぶりです、お子さん小学生？もうそんなに？とかそういう話をして打ち合わせが始まる。
もう大体プログラムのバージョンアップの内容は決まっているから話はサクサク決まる。
担当さんがちょっと席を外して、櫻井くんとふと会議室に二人きりになった。
ぬるくなったお茶をひとくち飲む。
玉露かな、甘くて美味しい。
櫻井くんと仕事するのは楽しい。
打てば響く。テンポが早い。
いつも余裕があって目端が利くというか。
気配りも完璧だ。
この人いつ気を抜くんだろう。
彼女の前？
「やっぱAと仕事すると楽だな」
「……え？」
「なんでそんな驚くんだよ」
驚いたことに驚いてる。
「機転が利くし、かゆいところに手が届くというかさ、まわりをよく見てるし。あと対人スキル高いよな」
櫻井くんが私を見てフフ、と笑った。
人のいいところを褒めて伸ばすとこも。
リーダー格の器だよね。
「櫻井くんのそういうところだよ」
「なに」
「そういうとこが好きだわ……」
湯呑みを見下ろして、そうしみじみ呟いたら櫻井くんが狼狽した。
「お前熱あるんじゃねえ？」
「あるかも」
「大丈夫かよ……」
「機転が利くし、かゆいところに手が届くし、まわりをよく見てるし、対人スキル高いのは櫻井くんのほうだよ」
「いやいや」
照れてる。可愛いな。
「櫻井くんさぁ、いつもそうやって気を張って疲れない？」
「や、別に？そんな気を張ってるつもりもないというか。Aは？気を張って疲れない？」
「別に気を張ってるつもりはない、営業先の仕事中はそりゃ多少は気を使うけど」
「一緒じゃん」
「彼女の前では気を抜いたりすんの？」
「お前は？彼氏の前で気を抜くの？」
…………。
気を抜く？
「……」
「あー……ちゃんと気を抜けてるなら……そんなしんどそうな顔してないか……」
「……」
「たまには肩の力抜きなさいよ」
なんだよ、櫻井くん。
「はぁー……」
「なんだよため息ついて」
「彼氏が櫻井くんだったら良かったのに……そういう意味じゃなくて……」
「いやちょっとまって？そういう意味じゃなくてってどういう意味だよハア？」
「私彼氏のことが嫌いみたい」
「いやいやちょっと待って？まじ待って、ここじゃ駄目だこの話！ここ飲み屋じゃない！」
櫻井くんが慌てた。
そりゃそうか。
「じゃあもういいや」
「は？」
「おまたせしました！」
担当さんが戻ってきて櫻井くんがトホホって顔をした。
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yuuuuuuuuri1226(プロフ) - 8ページの深呼吸のところが新呼吸になってます！ (2021年3月7日 0時) (
レス) id: a7c2ae121f (このIDを非表示/違反報告)
コズ(プロフ) - 更新に全く気が付かず出遅れるとは！越えたかー！越えてしまったのかー！ここから友情に…むっ難しい…どうなるんだろうか…ドキドキ (2021年2月1日 23時) (レス) id: b75159ca86 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - キュンが止まらなくて困りますよこんなの！次も楽しみにしてます！！！！ (2021年1月31日 16時) (レス) id: 1b6c03fa67 (このIDを非表示/違反報告)
さと(プロフ) - もうドキドキが止まらない！サイコーです。よしのさんありがとう！ (2021年1月31日 16時) (レス) id: 97bb53cb68 (このIDを非表示/違反報告)
shi(プロフ) - よしのさんありがとうございます！！翔さんありがとう！！切ない気持ちがまたいいですね！移行通知くるの待ってますね(^^) (2021年1月31日 12時) (レス) id: 4f699932a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年1月25日 0時
