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「聞いて後悔しない？」
「しないしない」
「櫻井くんはー」
「うん」
「…………櫻井くんはねぇ」
「うん」
「…………」
「…………」
「…………」
「ねるなー！」
はっ！だめだだいぶ酔ってるな。
「ちょっと先にお風呂入ってきていいですか、その後なら櫻井くんが何言ってるか理解できると思うんだ」
「……はぁ、理解できてなかったのかよ、先どうぞ」
「ありがとうございますぅー」
フラフラと立ち上がる。
服を適当に脱ぎ散らかして、パンツだけコンビニで買ったからそれをバスルームに持って入ってシャワーを浴びた。
お風呂に入りたかったけど流石に櫻井くんも後で使うかもと思ったらユニットバスで湯をためられない。
ちょっとアルコール抜けたかな？
いやでもまだフラフラするな？
そう思いながらバスローブを着て、ドライヤーも途中で面倒になって、髪は殆ど濡れたまま部屋に戻る。
「おーいもどったぞー」
「うわ！コイツまだしっかり酔ってる！」
「のどかわいた」
ビールを開けようとしたら櫻井くんが飛んできて私からビールを取り上げた。
「ちょっと待て待て髪濡れてる！それにちゃんとバスローブ着なさい！こら！」
「うん」
「もー」
はだけたバスローブを、こっちを見ないように顔を背けてしっかり閉められた。
「ありがとうございますー」
「隙だらけじゃねーか……」
「そうかなー？」
「いつもはこんなにならないのに……」
「あー……いつもはこんなになる少し前に私のお酒を止める人がいるからね、うるさいよねぇ」
「誰？」
「おまえだー」
「俺か！」
櫻井くんがあははー！って楽しそうに笑ってるのを見てたらこっちまで何か楽しくなってきた。
頭をタオルでワシワシしてくれてる。
「こっちおいで」
「ん」
櫻井くんがドライヤーを持ってきてくれて、部屋の鏡の前で私の髪を乾かしはじめた。
がー！って音がして話せないから見慣れない鏡越しの櫻井くんの顔をじーっと見る。
「ん？」
優しい目。
優しい手。
なんかムカついてきた。
「彼女にもこんなことやってあげてるの？」
「え？」
「彼女にもこんなことやってあげてるの？」
「え？何？聞こえない」
櫻井くんが私に顔を近づける。
「彼女にも……」
カチ。櫻井くんがドライヤーを切った。
私の髪をするる、と撫でる。
「ん？」
「彼女にもこんなことしてあげるの？」
囁き声になった。
「しないよ」
「……」
「お前が初めて」
櫻井くんも囁き声でそう言った。
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yuuuuuuuuri1226(プロフ) - 8ページの深呼吸のところが新呼吸になってます！ (2021年3月7日 0時) (
レス) id: a7c2ae121f (このIDを非表示/違反報告)
コズ(プロフ) - 更新に全く気が付かず出遅れるとは！越えたかー！越えてしまったのかー！ここから友情に…むっ難しい…どうなるんだろうか…ドキドキ (2021年2月1日 23時) (レス) id: b75159ca86 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - キュンが止まらなくて困りますよこんなの！次も楽しみにしてます！！！！ (2021年1月31日 16時) (レス) id: 1b6c03fa67 (このIDを非表示/違反報告)
さと(プロフ) - もうドキドキが止まらない！サイコーです。よしのさんありがとう！ (2021年1月31日 16時) (レス) id: 97bb53cb68 (このIDを非表示/違反報告)
shi(プロフ) - よしのさんありがとうございます！！翔さんありがとう！！切ない気持ちがまたいいですね！移行通知くるの待ってますね(^^) (2021年1月31日 12時) (レス) id: 4f699932a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年1月25日 0時
