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数日後。
私と櫻井くんは結婚式場の打ち合わせのためにとある海沿いの街に来ている。
もちろん我々の結婚式のためではなく、結婚式をあげたくなるようなおしゃれなサイトを作るためである。
相手方の都合がつかず、夕方から打ち合わせになった。
その上、話は少し行き詰まっていた。
更に悪いことにその日は夜から大雪の警報が出ていて、私達は電車で帰るつもりにしていた。
さて帰ろうかとなったとき、電車が大きめの事故があって止まってしまったことを知る。
時間も時間、ということで復旧の目処がつかないと言われてしまった。
タクシーを呼ぼうにもタクシーも混み合っていてつかまりそうもないし、申し訳程度に出てる臨時バスもパンクしている。
「どうする？」
「泊まりだよね」
「ホテルあるかな」
「無さそう」
私達がブツブツ言ってたら、式場の支配人が、あのー、と声をかけてくれる。
「はい」
「ホテルお探しですか？」
「ええ、まあ……もう無理ですよね」
「あの、うちの式場の関連会社のホテルでしたらご用意できると思います、うちの従業員を泊めるつもりで何部屋か押さえてまして」
おお！ラッキー！
「いいんですか？助かります」
櫻井くんが爽やかに言った。
「しかし2部屋、となるとちょっと厳しくて……」
「はい」
「うちが押さえているのはツインが3部屋なんですけど、うちは2部屋に6人泊まれますので、1部屋でしたらご用意できるのですが」
「……1部屋か、Aはどう思う？」
櫻井くんが気まずそうに私を見る。私が決めろってことね。
「厚かましいとは思いますがお願いしてもいいですか、この雪の中で来るかどうかわからないバスを待つのは辛いです」
「あ、ではホテルまでお送りしますよ」
とっても親切だ。ありがたい。
「いいのかよA」
「いいんじゃない？別に泊まるだけでしょ」
「あのさ、Aすぐ忘れるけど俺一応男なんだけどな……」
「大雪の中で寝たら死ぬしお布団で寝ないと次の日体ガチガチなのは男も女も同じよね」
「……」
「何か問題でも？」
「お前がいいならもういいや……」
櫻井くんが何かを諦めた。
同じベッドなら流石にまずいだろうけど、同じ部屋くらいならさっさと寝てしまえば問題ないだろう。
どこのお店ももう閉まっていて、ホテルの近くのコンビニで晩御飯やらお酒を買って部屋に入る。
櫻井くんはなんだかとても無口だ。
「お前……彼氏大丈夫？」
櫻井くんが唐突に地雷を踏んだ。
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yuuuuuuuuri1226(プロフ) - 8ページの深呼吸のところが新呼吸になってます！ (2021年3月7日 0時) (
レス) id: a7c2ae121f (このIDを非表示/違反報告)
コズ(プロフ) - 更新に全く気が付かず出遅れるとは！越えたかー！越えてしまったのかー！ここから友情に…むっ難しい…どうなるんだろうか…ドキドキ (2021年2月1日 23時) (レス) id: b75159ca86 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - キュンが止まらなくて困りますよこんなの！次も楽しみにしてます！！！！ (2021年1月31日 16時) (レス) id: 1b6c03fa67 (このIDを非表示/違反報告)
さと(プロフ) - もうドキドキが止まらない！サイコーです。よしのさんありがとう！ (2021年1月31日 16時) (レス) id: 97bb53cb68 (このIDを非表示/違反報告)
shi(プロフ) - よしのさんありがとうございます！！翔さんありがとう！！切ない気持ちがまたいいですね！移行通知くるの待ってますね(^^) (2021年1月31日 12時) (レス) id: 4f699932a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年1月25日 0時
