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「で、なんの話したの？」
「あー、最初は私不器用で時間の使い方が下手なのみたいなこと言ってたな」
「うん」
「あと誰とでも仲良くなれる方法知りたい、人見知りだとか」
「うんうん」
「趣味の話になって、お菓子作りと料理が好きだとか……」
「そんな単純でわかりやすい手で櫻井くんをゲットしたのか……！勉強になるなぁ」
「さっきからずっと皮肉っぽくない？」
「気づきましたか」
櫻井くんがムスッとした。
「さっきから何なのお前」
「櫻井くんがタイムスケジュールで動くタイプだとか対人スキル高いのとかは一回目の飲み会で見りゃわかるでしょ」
「……うん」
「それ以外の趣味だって、自分の趣味が家庭的なものだけだから、好きな音楽とか教えてって話になればいくらでも話してくれる」
「……」
「聴きたいなぁ、私も興味あったんですけどどこから手を付けたらいいか困ってて、とか？」
「……」
「で、話の流れの中で、実は……ってなんか小さな悩みごとを告白したら、会って間もない人でも秘密の共有で親密になれそうー」
「……うん……」
「私は対人スキル高めだから会って間もない他人に自分の内面さらけ出すくらい余裕だけど、人付き合い苦手な子なら難しいだろうな」
「……」
「で、涙目で『話聞いてくれて元気出た』とか言えばいいのかな？」
櫻井くんも完全に黙り込んでビールを飲み始めた。
「よし！ありがとう！彼氏と別れて新しく彼氏作るときはこうやって近づけば付き合えるかな？参考になったー」
「ちょっと待って？」
「なに？」
「いやでも、……そんなうまく行くかな、やっぱり相性とか……」
「めちゃくちゃ相性悪い圭太と12年付き合った私にそれをいう？」
櫻井くんがため息を吐いて、すみません、ビールおかわりって店員さんに言った。
焼き鳥をもぐもぐしてる。
可愛いな。
「櫻井くんは彼女と相性いいの？」
「たぶん……」
「私さぁ、小学生の頃からシェイクスピアとか読んでたんだよね」
「シェイクスピア」
「ヴィクトル・ユゴーを最初に読んだのも小学生。子供の名作とかあるでしょ？あれ全部読んだの、私」
「……すげーな」
「けどね、圭太は一冊も読んだことない、本嫌いなんだって」
「……えー」
「結局恋愛なんて続けたいか続けたくないかの一点のみで繋がってるんじゃないの？」
櫻井くんが腕を組んだ。
「そうかも」
「その点友情はいいよね、俺それ無理って言われても自分を否定されたようには感じない」
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yuuuuuuuuri1226(プロフ) - 8ページの深呼吸のところが新呼吸になってます！ (2021年3月7日 0時) (
レス) id: a7c2ae121f (このIDを非表示/違反報告)
コズ(プロフ) - 更新に全く気が付かず出遅れるとは！越えたかー！越えてしまったのかー！ここから友情に…むっ難しい…どうなるんだろうか…ドキドキ (2021年2月1日 23時) (レス) id: b75159ca86 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - キュンが止まらなくて困りますよこんなの！次も楽しみにしてます！！！！ (2021年1月31日 16時) (レス) id: 1b6c03fa67 (このIDを非表示/違反報告)
さと(プロフ) - もうドキドキが止まらない！サイコーです。よしのさんありがとう！ (2021年1月31日 16時) (レス) id: 97bb53cb68 (このIDを非表示/違反報告)
shi(プロフ) - よしのさんありがとうございます！！翔さんありがとう！！切ない気持ちがまたいいですね！移行通知くるの待ってますね(^^) (2021年1月31日 12時) (レス) id: 4f699932a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年1月25日 0時
