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「一度も？」
「うん」
「心が揺れたりしたことは？」
「ないかな。おわー！イケメンだなー！ってことはあるけど」
「……たとえば誰？」
目の前にいますけどー！
でも今じゃないよな、茶化してるみたいになるからやめとこ。
「大野さんとか？」
「あ……あーゆー感じが好みなのか……寡黙で職人タイプで癒し系」
「イケメンだと感じるのと好みのタイプは別物だよね？」
「そうなの？」
櫻井くんがビールをグビグビ飲んだ。
プハー！となった。
「じゃあ好みのタイプは……」
「何？新しい彼氏斡旋してくれんの？」
「ちげーよ！あ、そういやA、彼女の話したときに『就職斡旋でもしたのか』って聞いた」
櫻井くんが思い出したみたいに笑い出す。
「言ったよ」
「悩み相談乗るうちに心が軽くなったみたいで笑顔が増えて頑張りだして、身の回りの世話とかしてくれるようになって……」
「うん」
「気づいたらずっと一緒にいて、なんかこういうのが幸せなのかなぁとか思って付き合いだしたんだけどさ」
「それ作戦だったんじゃないの？」
とうとうカワイ子ぶるのも飽きてきた。
素が出てきた。
「作戦？」
「作戦！その子は誰にでも相談する子だったの？」
「いや、こんなこと言えるの俺だけだって言ってたからそんなことは」
「そもそもどういう関係よ」
「友達の友達。飲み会で知り合った」
「そこからどうやって櫻井くんを攻略したんだろう」
「攻略って」
櫻井くんがちょっと困った顔してる。
どうやら恋愛の話は苦手って言ってた。
「その合コンで席が近くになった？」
「なった」
「そこで少し話したと」
「話した」
「第一印象は？」
「明るくて可愛らしい子だなと」
ジロジロ。何かムカついてきてメモを取り出した。櫻井くんが何すんの、と目を見開く。
「連絡先を交換した？」
「全員とね」
「で？2回目はどうやって？」
「2回目は……また同じメンバーで飯行こーってなって……」
「うん、それで？」
「……なんで俺の話？」
「私、高校から圭太と付き合ってて恋愛の仕方忘れたから参考にしてるだけよ！」
「あっそう……」
櫻井くんがしぶしぶ口を開く。
「飯いこーってなって、彼女と隣に座った」
「席順どうやって決めた？」
「いや、気づいたら……彼女たちが少し遅れてきて俺らの席の間に座る形で……」
「他の子と打ち合わせした上で遅れていけばターゲットの隣に座れるってことね」
私がメモってるのを見て櫻井くんがえー、と言った。
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yuuuuuuuuri1226(プロフ) - 8ページの深呼吸のところが新呼吸になってます！ (2021年3月7日 0時) (
レス) id: a7c2ae121f (このIDを非表示/違反報告)
コズ(プロフ) - 更新に全く気が付かず出遅れるとは！越えたかー！越えてしまったのかー！ここから友情に…むっ難しい…どうなるんだろうか…ドキドキ (2021年2月1日 23時) (レス) id: b75159ca86 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - キュンが止まらなくて困りますよこんなの！次も楽しみにしてます！！！！ (2021年1月31日 16時) (レス) id: 1b6c03fa67 (このIDを非表示/違反報告)
さと(プロフ) - もうドキドキが止まらない！サイコーです。よしのさんありがとう！ (2021年1月31日 16時) (レス) id: 97bb53cb68 (このIDを非表示/違反報告)
shi(プロフ) - よしのさんありがとうございます！！翔さんありがとう！！切ない気持ちがまたいいですね！移行通知くるの待ってますね(^^) (2021年1月31日 12時) (レス) id: 4f699932a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年1月25日 0時
